Love Live!Aftertalk!

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~I live I live Love Live! days!!~「未来の僕らは知ってるよ」インプレッションメモ

フルVer聞きました!

いや、凄かった!

凄かったので、考察とかではなくインプレッションのしかもメモ書きのようなものだけ上げておきます。(後で修正するかも)

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■「未来の僕らは知ってるよ」インプレッション的メモ

・1番の歌詞が楽曲における「取っ掛かり」とすれば、2番以降になんらかの「仕掛け」を用意してくるのがこれまでの定例。今回もその例に洩れず。やってくれた。

 

・実は今回は、10代リスナーの多いFMラジオ番組にて先に全貌を明らかにする(歌詞は未公開の上でのフルコーラス演奏)という離れ業を決めてはいた。

しかし、今回の「仕掛け」の凄いところは、「2期3話」を見る前と見た後とではまるで歌詞から受ける「インプレッションが変わる」という1点につきる。そしてこれがド級の「必殺パンチ」だった。

 

・とはいえ、いきなり核心に入るのは難なので、1番から考えてみよう。

ラブライブ文脈では、楽曲冒頭の入りは、常に「テーマ」を端的に現す言葉が入りがち。

青空jumping heartでは

「見たことない 夢の軌道 追いかけて」
 

それは僕たちの奇跡では

「さぁ夢を叶えるのは みんなの勇気 負けない(こころで) 明日へ駈けて行こう」

と、楽曲におけるテーマ性とパンチラインがバシっとここで表明されるのも、ラブライブ!楽曲の特徴。

 

・今回「未来の僕らは知ってるよ」では

「ホンキをぶつけ合って 手に入れよう 未来を!」。

 ここでピックアップしたいのは、「手に入れよう」という単語。ここがこの楽曲のキモであり、「サンシャイン!!」二期のテーマでもあるように思える。

「未来」を「夢」と置き換えれば、これは「夢を手に入れる」という宣言となり、「叶え!みんなの夢」と語ったμ'sとは少し趣が異なる。

Aqoursにとって夢は「叶える」ものではなく「手に入れるもの」である。これが、キーポイントだろう。

 

・個人的に1番の歌詞で気になるのは、サビ直前の(ずっと一緒にいこう)という所。

 これはメンバーに対しての問いかけか?個人的には、違うような気がする。

 この歌詞に入る直前の歌詞を読み解くと、この対象は「希望でいっぱいの今日」か。

 となると、ここは「希望を胸に抱いた今」という状態を、今後の人生においても「ずっと」持ち続けよう。そういう「意思」に捉えられる。

 そしてその「意思」を「共有しよう」という我々への問いかけにも感じられる。


・2番以降はより具体的な舞台設定が描かれる。

 「雨に濡れながら 『ぜったい晴れる!』と信じてるんだよ」

 という部分は、明確に3話でのラストシーンを想起させる。

 雨の中、それでも「奇跡」をかなえるために走り続けた姿が嫌が応にも浮かび上がる。

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「進化したいから すぐできないこと ひとつひとつ 乗り越えて」

 ここは、簡単に乗り越えられない困難にぶつかりながら、目の前の「出来ること」をしっかりとクリアしていこうとするAqoursの姿に重なる。

 そしてこの考え方はやはり3話で梨子が語った「私たちのやり方」と同じだ。

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「雲の間に間に あたらしい青空が 待ってるよ 待ってるよ!」

 天気雨の中、木陰の隙間から見える太陽の光に。

 そして雲の切れ間にかすかに見える青空に。

 そこにかかる大きな虹に。

 希望を託したAqoursの姿が、嫌でも瞼の裏によみがえる。

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 やはり、3話あってのこの歌詞なのである。

 「期待ではじけ飛ぼう!!」

 という歌詞は、「虹」を見つけて、空高く飛んだ千歌の姿を想起させる。

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・ここまでが3話の物語とすれば、これ以降は「その先の物語」なのだろうか。

「期待が僕たちへ たくさん合図くれるから 逃さないで チャンスをつかまえて」

 今は「小さな勝利」と「達成」をとにかく積み重ねているAqours。その姿は、まるでガードの固い相手にジャブを繰り返し放ちながら、チャンスを窺うボクサーのよう。

「小さな勝利」の積み重ねの中から、ほんの一瞬の隙間に現れる「チャンスの可能性」。それを逃さず「捕まえる」。そこには堅実でありながら、攻撃的な姿勢が垣間見える。

 Aqoursの戦い方は、着実でありながら、どこまでも「能動的」で「主体的」。そこが魅力。

 

「I live Ilive LoveLive! days!!」 ここにはとにかく喰らわされた。

 「私は生きる!」という強い宣言。その生きる対象はラブライブ!の日々」であるということ。

 Aqoursは決して「ラブライブ!」を生みだしたわけではない。

 彼女たちは予め「ラブライブ!」がある「世界」に生まれて、その物語の「続編」の「主役」となることを担わされた存在。

 だからこそ、強烈な重圧に晒されてきたし、今なお晒されている。

 しかし、Aqoursはここでその「重圧」を引き受けたうえで、それでもなおその「日々」を「生きる」のだと力強く宣言しているわけだ。

 その中でしか描けない「自分たちの物語」があることを、

 また、それが描けるのは「自分たちだけ」であることを正面切って主張しているわけだ。

 これってやはり「我々と同じ」だ。

 生まれた瞬間にはとっくに「全てのイノベーション」が終わっていて、

 考えたものも思いついたものも全てが「既にあるもののニセモノ」だったり「パクリ」だと言われる時代。

 それでも、そんな時代に生まれてしまったのだから、その中でなんとか生きていくしかない。

 例えどんな「誹り」や「嘲り」を受けようとも、正面切って立ち向かうしかない。

 それが「今」を「生きる」ということだから。

 Aqoursはやはり我々と視線を同じくして生きる存在なのだと、この歌詞から強烈なインプレッションを受けた。

 そしてより彼女たちの物語である「サンシャイン!!」が大好きになった。

 

・1番では「泣いたり 笑ったり」しながら進むと決めたAqours

 2番では「泣いても 笑っても」進むと語る。

 どんな「状況」になろうとも、「進む」という力強い「意思」をここでも感じる。

 

・「We got dream」に関して。

 指摘されている方もいるが、ここは「過去形」。

 すなわち歌の冒頭最初から後半にいたるまで「現在進行形」で「未来」を求め続けたAqoursが最後の最後でようやく「未来」に「到達」し、その「結果」を「過去形」であらわしている。とも捉えられる。

 あるいは、まだ手に入れていないけれども「確信」をもって「過去形」としているのか。

 そのどちらかは分からないけれども、一つはっきりしているのは、Aqours夢を「叶えた」のではなく「手にした」と表現していること。

2期3話ラストで千歌がギュッと拳を握りしめたのは、何かを具体的に「掴む」行為に見える。

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冒頭で「手に入れよう」と誓った「未来」を、最後には「手に入れた」と宣言する。

1曲の中で一つの物語が始まり、完結しているという面では「僕らは今の中で」と構造を同じくするのだけど、かの曲が「輝きを待っていた」のに対して、この曲は「輝きを掴まえる」という点で、やはりAqoursならではのメッセージソングとして完結しているように思える。

そして、その姿勢こそがAqoursの、「サンシャイン」の「物語」なのではと思える。