Love Live!Aftertalk!

妄想をただ書き連ねる覚書。更新情報等はTwitterにてお知らせしております。

伊波杏樹はAqoursの太陽 Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR 神戸公演までのインプレッション

こんにちは!

Aqours神戸公演に行って、帰ってきました!

とはいえ折角行ったのに何も書かないのは寂しいので、簡単な雑感とか思ったこととかをまとめて行こうと思います。主に伊波さんのお話(またかよ!!)。

f:id:ishidamashii:20170821234923j:plain

 

■アーティスト「Aqours」が試されるLIVE

既に有志の方がまとめて下さっているセットリストを見れば分かる通り、今回は「脱アニメ」と「(中の人のユニットとしての)Aqoursの独り立ち」が大きなテーマになっています。

「脱アニメ」というとワードが強すぎてしまいますが、要は「アニメ楽曲」や「アニメのストーリー」に頼らないライブ構成をする....その「第一歩」としての側面が強い、ということだと思います。

実際これまでのライブで披露しているアニメ関連曲はOPテーマの「青空Jumping heart」のみ。他はシングル曲、ユニット曲、特典曲ばかり...と、ハッキリ言ってアニメ視聴のみで来場したお客さんを置いていくようなセトリ。とはいえ、今後は更に楽曲数が増え、「Aqoursとしてのパフォーマンス単体」で「大きな箱の大勢のお客さん」を平等に満足させなければならない...と考えれば、今回の構成はとても大事な練習になります。要は仮に楽曲を知らないお客さんがいても、自分たちのパフォーマンスで楽しませてしまえば勝ち...ということです。

Aqoursの人気規模から換算すると、ハコが全体的に「小さ目」なのも、今回は「アニメブーストが使えない」ことを見越して、あくまでもお客さんに「近くで」Aqoursのパフォーマンスを見てもらい、それ込で「評価してもらおう」という狙いなのでしょう。

ファイナルの西武ドームはハコとして大き目ですが、ここで今回のツアーの成果発表をし、次回(恐らく埼玉スーパーアリーナクラス)でのライブへの踏切板にしよう...という感じかなと思います。

さて、実際のところ、個人的なインプレッションとしてはどうでしょうか。

まず、1stの時点でも思いましたが、全員非常に堂々と立ち振舞っています。またクオリティ面も格段に向上しています。これまでバラード系が多かったAqoursですが、今回はダンサブルなナンバーが追加。特に「Daydream Warrior」や「SKY JOURNEY」は振り付けと映像のリンクの演出などが採用されていて、非常に技術が求められる楽曲になっています。正直「SKY JOURNEY」は音源として聞いている段階ではピンと来ない楽曲でしたが、ダンスが付くことで格段に魅力が増しました。こうやってライブでしか得られない「満足」を生み出せている時点である程度ライブは成功しているのではないかな?と思えます。

 

■それでも感じてしまう「ライブ」内での「曲の弱さ」

とはいえ、あくまでもそれは「見る」場合の話で。実は「参加する」という面では、少し物足りなさもあります。それは「ライブ向け」の楽曲の少なさです。

あまり比べたくないですが、μ'sは「そこ」の作りが非常に上手でした。「僕らのLIVE 君とのLIFE」「Wonderful rush」「No brand girls」「COLORFUL VOICE」「ミはμ'sicのミ」「Super LOVE=Super LIVE!」やBIBIの楽曲全般...など、とにかく「客が参加する」ことを前提として作られた楽曲が多数ありました。これらに共通してあるのは、楽曲の合間に「合いの手」を入れるだけでなく、楽曲そのものに「参加」することが求められる楽曲だということ。故にキャストも煽りやすく、客もノリやすい。相乗的に乗せあうので、現場で凄まじいエネルギーが発生する。それがエモーショナルな感情となって客の満足度へと繋がる。そういう「現場でしか起きえない体験」がありました。

しかしAqoursの場合は、まだそういった楽曲が無い...という印象を受けました。かろうじてその方向にある楽曲は「スリリングワンウェイ」でしょうか。

ま、とはいえここはまだ「2ndLIVE」であるという点込みで評価するべきでしょう。ここから「アーティストAqours」のLIVEがスタートしていくわけですから。

 

■「ラブライブ」というよりも「Aqours」を求めるお客さん

MCでメンバーも触れていましたが、これは私も肌で感じました。1stの頃には少なからず居た(ように思えた)、「ラブライブの後継作だから来ました」という雰囲気の方がとても少なかった。要するに「ラブライブ!サンシャイン」が好きで、「Aqours」のライブが見たくて来ているお客さんがとにかく多かったように思えました。

これは個人的にこのBlogを運営しながらの実感にも繋がっていますが(笑)。アクセスの履歴などを見ると、一時期は「劇場版ラブライブ」の記事にアクセス集中していたのが、ある時を境に「HPT」に関する記事や「2期予想」の記事、そしてサンシャイン関係の記事に集中するようになってきました。それだけ多くの人にとって、「サンシャイン」や「Aqours」が興味をそそる対象になってきた...ということなんでしょうね。

「サンシャイン」に関しては、最初から応援しながら見ている拙Blogとしましても、とてもとても嬉しい状況でございます(お前は何目線なんだというセルフつっこみ)。

 

Aqoursの太陽=伊波杏樹

前回も大きな成長を感じた伊波さん。今回はそれを踏まえた上で、更に「安心感」まで与えてくれる存在へと成長していました。

私が初期伊波さんに抱いていた印象と、その変化に関しては以前のエントリをご参考くださいませ。。

ishidamashii.hatenablog.com

 初期は責任感からから回るシーンも多かった伊波さん。それが千歌というキャラとのギャップに繋がってしまっていました。しかし今は舞台上に立つ伊波さんは常に「高海千歌」にしかみえないくらい「キャラと中の人」が一心同体と化しています。

「常に俯瞰して全てを見ている」のが、千歌であり、伊波さんの特長。だからこそ、2日目の公演終了後のあいさつでも、他メンバーが示さない視点で、言葉を紡ぐことが出来るのでしょう。

「君のこころは~」を披露する直前、フっと、初めてこの楽曲を披露した「沼津メルパルクホール」でのライブの景色がフラッシュバックしたという伊波さん。

「あの、沼津から飛び出した私たちが、今こんなに大勢の人たちの前で歌ってる。これって凄いことなんだよ」

満面の笑みで会場を見渡し...。

「だってみんなラブライブサンシャインが大好きなんでしょ!」

Aqoursが大好きなんでしょ!」

大声で答える聴衆。

「これってホントに凄いことなんだよ...。」

μ'sのファンで、小泉花陽推しだったくらいに「ラブライブ」をコンテンツとして愛していた伊波さん。故にその後継作が難しい作品になることも誰よりもわかっていたはず。「自分たちの最初のライブに来るお客さんは、必ずしも自分たちを好きになってくれるとは限らない」「もしかしたら、誰も自分たちのことなんて認めてくれないかもしれない」。

そう思いながらここまで駆け抜けてきたのでしょう。だからこそ今、会場全体が「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品を愛し、「Aqours」を応援してくれている人ばかりであるという事実に底抜けに感動できる。そしてその事実を率直に、言葉にしてお客さんやメンバーに伝えることが出来る。これこそまさに「ラブライブ!サンシャイン」と「Aqours」を束ねる人物に求められる裁量なのだと思います。

個人的にリーダーに求められる才覚として、「言ってほしいことを、言ってほしいタイミングで言える能力」というのは非常に大切なものだと思っています。そしてそれをためらわずに、ベストなタイミングで言える人こそが、本当のリーダーなのだと思います。

最初はあんなに肩ひじ張って「私が引っ張るんだー!」と頑張りすぎて、結果としてリーダーになり切れていなかった伊波さんが、今は肩の力を抜いたうえで、「ラブライブ!サンシャイン!!」というコンテンツと、それを取り巻く環境を俯瞰し、その上で皆が欲する言葉を発せるようになっている。そんなリーダーがいる限り、ボクは「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品の未来を楽観できるような気持ちになれます。今や「ラブライブ!サンシャイン!!」というコンテンツにとって、そして「Aqours」にとって、「Aqoursのファン」にとっての「太陽」と呼ぶべき存在感を発し始めた伊波さんが、埼玉ではどんな言葉を発してくれるのか。これから楽しみで仕方ありません。

 

ということで、今回のインプレッションでございました。

やばい、ディティールに触れていない!!また思いついたら追加するかもしれませんが、まずはここまで。。