Love Live!Aftertalk!

妄想をただ書き連ねる覚書。更新情報等はTwitterにてお知らせしております。

ラブライブ!2期 ハイライト #1「もう一度ラブライブ!」

というわけで、わけのわからぬ前説から引き続き。こんにちはorこんばんは。

あなたの人生を彩らない系ブログ、LoveLive!aftertalkでございます。

さて、今回からラブライブ!2期の考察を開始して参ります。その前に改めて当ブログのスタンスを。

当ブログは「ラブライブ」に関して、筆者の「妄想」が炸裂したブログです。筆者は同作品の関係者でもなんでもなく、また考察に関しても関係者からの証言を得たわけでもございません。あくまでも「こうかもなぁ...。」という推察a・k・a妄想を書き連ねたものに過ぎず「これはこうなのだ!」と断言するつもりもございません。。(筆者の文章が拙いゆえに誤解を招くことが多くあると存じます。それに関しては謹んでお詫び申し上げますm(__)m)

どうそご一読いただく場合にも「こいつアホな妄想してやんなぁ」くらいの軽いノリで読んでいただけると、非常にありがたく思う所存でございます。何卒よしなによしなに。。

さて、気を取り直しまして、今回から2期を開始します。前説の通り、とても「大好き」な2期。しかし、色々と疑問点や突っ込みどころも多い全13話とも思います。考察では個人的に「疑問点」や「変じゃね?」と思った部分なども、「個人的な見解」を交えつつ、触れていければいいなと思っております。長い闘いになると思いますが、何卒お気軽にお付き合い頂ければ幸いです。

それでは参りましょう。#1「もう一度ラブライブ!です。

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■#1あらすじ

予定よりも多くの入学希望者を迎えたことで廃校が中止となった音ノ木坂。穂乃果は同校の新生徒会長に就任し、ことりと海未も生徒会役員に。新学期への準備を進めるμ'sの面々。そんな中「第2回ラブライブ」開催の報せが。しかも今回は前回のようなランキング制ではなく、トーナメントによる短期決戦。俄然チャンスの広がる大会形式に盛り上がる面々。とはいえ東京予選を戦い抜くためにはA-RISEとぶつかり合うことに。一転絶望に沈むメンバー。しかし、1期で得た教訓を糧に「あきらめずに挑戦しよう」と思い直すメンバー。反面穂乃果の温度は低い。どうやらそこには理由があるようなのですが・・・。

 ■#1の主要人物

高坂穂乃果

引き続きリーダーとしてμ'sを引っ張るだけでなく、「皆のススメ」で生徒会長にまでなってしまった主人公。第2回ラブライブ開催の報せにも何故かそこまで積極的な反応は示さず。とはいえ、そこには「前回」までの反省も含まれているようで...。

今回はμ'sが再びラブライブに挑む「意味」を問い直すお話。その中心になるのは、やはり穂乃果でなければならない。

 

■#1を読み解くトピックス

①引き継がれていくもの

冒頭明かされる衝撃の事実。それは高坂穂乃果の生徒会長就任の報せでした。

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生徒会長就任の経緯を「みんなのススメでなっちゃった~♪」と総括する穂乃果。1期においてスクールアイドルとしては明確な結果を残せなかったμ's。しかし、彼女たちの勇気ある活動が、音ノ木坂を廃校から救う一因になったことは否めない事実。その活動の中心人物である穂乃果は、もはや校内でも屈指の「カリスマ性」と「知名度」を備えた人物です。となれば、生徒会長就任という流れも割と自然に思えてきます。

時間と場所を変えて屋上。ここでは部長のにこから、1年生3人に対して「アイドル教室」が実施されています。

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新たに考えた自己紹介を真姫に「気持ち悪い」と一蹴されるコミカルなシーンではありますが...。とはいえ、このシーンは冒頭の穂乃果生徒会長就任シーンと連なる意味合いを持ったシーンとして作劇されています。

 3年生の絵里と希から「生徒会」という「学校運営」に関するバトンを「引き継いだ」穂乃果・ことり・海未。そして同じく3年生のにこから「アイドルとしての心得」の「引き継ぎ」を行われている花陽・凛・真姫。この二つのプロットには共通して「引き継ぐ」というテーマが内包されています。

にこが語る「これからは1年生が頑張らなきゃいけない」という言葉。にこは「3年生である自分」の現状を把握したうえで、「バトンを渡すべき相手」と「その作業の必要性」を実感しています。

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2期のメインテーマとなる「卒業」。そして「劇場版」へと連なる「何を引き継ぐのか?」というテーマ。この二つが#1の時点で明確に表現されていることが分かります。

また、穂乃果が生徒会長職を引き継ぐという行為。これは「学校を母体としたアイドル」である「スクールアイドル」の「特殊性」を「強調」する役割も果たしています。

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2期終盤のテーマとなる「スクールアイドルとはなんぞや」という問いかけ。それを読み解くための「フック」の一つとして用意されたポジションという印象もあります。

 

②超えるべき存在

開催が決定した第2回ラブライブ。前回のランキング制から、地区予選を含めたトーナメント制へと方式が変更。前回は「スクールアイドルの祭典」という印象が強いイベントでしたが、今回から「競技会」としての側面が強くなった印象もあります。

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前回出場すら果たせなかった大会。その雪辱に燃えるメンバーたち。しかし「地区予選」制度の導入は、同時に「A-RISEとぶつかり合う必然」を示唆するもの。その事実にメンバーのモチベーションはガクっと落ちてしまいます。

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1期ではμ'sにとっての「憧れ」であり「高嶺の花」だったA-RISE。前回ラブライブ!優勝チームである彼女達を倒さない限り、μ'sは「目標」にたどり着くことが出来ません。

さて、「μ'sがA-RISEと闘う」ことは、作劇的にどのような意味を持つのでしょうか。

まず1点。「A-RISEに挑み、乗り越えること」が2期における「メインドラマ」として設定されているという要素があります。ダンスの実力、人気、実績全てにおいてA-RISEに遅れを取っているμ's。そんな彼女達が「どのようにすればA-RISEを倒せるのか」。それを追い求めるのが2期前半部の主軸です。繰り返される試行錯誤と挫折。そしてそこから得る気づき。その中から一つの「明確な答え」を導き出した時、μ'sはA-RISEを「超越する」ことが出来ます。

また、その試行錯誤から得た「μ'sがA-RISEを超越するために必要」な「答え」は、「ラブライブ!」という作品そのものが持つ「テーマ」や、その後に起きる「トピックス」にも繋がっていきます。

闘いの果てに穂乃果が得た「答え」。そしてそれを理解したツバサ。二人が共有した「スクールアイドルとは何か」という価値観。それをもって生まれるSUNNY DAY SONGという楽曲。

更に「ラブライブ!サンシャイン!!」12話において千歌と聖良が繰り広げた「なんのためにスクールアイドルをやるのか」という問答とその回答に至るまで。シリーズを通して描かれるトピックスに、2期でμ'sが得た「答え」が密接に関わっていくのです。

「μ'sがA-RISEに挑む」というプロットは、「2期のメインストーリー」としてだけでなく、「作品そのものが持つテーマを示すため」に存在しているように感じます。

 

 ③ラブライブに「出なくてもいい」という判断

A-RISEとのぶつかり合いに怯むも、「挑戦せずに諦めるのは良くない」と呼び掛ける絵里。それに応えるメンバー。士気が高まるものの、穂乃果だけはその輪に加わりません。いつもと様子の違う穂乃果を気に掛けるメンバー。穂乃果から発せられたのは、「出なくてもいいんじゃない?」というらしからぬ一言でした。

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1期終盤、自分自身の暴走が原因でラブライブ出場を逃した、と感じている穂乃果。「目標を捉えると周りが見えなくなる」自分の「悪い癖」を自覚したうえでの意見なのでしょう。しかも現在は生徒会長という要職についている立場。「自分本位」に活動してしまった場合、迷惑をかける相手はメンバーだけに留まりません。

穂乃果が出場を思いとどまる要因はそれだけではありません。1期終盤に「友人と一緒にいられる時間の有限性」を実感した穂乃果。その時間を「ラブライブ出場」という目標のせいで失いかけた彼女は、「ラブライブ」というものに対しても軽い「トラウマ」を抱えている状態でもあるのかもしれません。

とはいえ、メンバーは穂乃果の真意までは読み解けず。ただただ彼女らしからぬ発言に困惑してしまいます。出場を拒む姿勢を糾弾された穂乃果は、「たまには息抜きも必要」と議論の方向性をずらし、皆で放課後遊びに行くことを提案します。

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普通の学生と同じ、リラックスした時間。「部活」という側面の強い「スクールアイドル活動」を行う彼女達には、どうしても欠けている時間かもしれません。

ラブライブに出る」となれば、このように皆で遊ぶ...という時間も、それほど多くは取れなくなるでしょう。それを見越したうえでの「出なくてもいいのでは?」という穂乃果の選択肢。それはそれで「ありなのかも」と思わせる描写です。

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「こんなとこで遊んでて言いわけ?」と独りごちるにこ。にこの指摘は至極まっとうですが、この「9人で一緒に過ごすなんてことない1日」という描写が、後々の大きな伏線へとなっていきます。

 

ラブライブに「出る意味」

皆で過ごす放課後の帰り際。ふとUT-X高校を見上げる希。その視線に気づく穂乃果。彼女の視線の先にはA-RISEの姿が。一見飄々として見える希もまた、ラブライブに対して強い思い入れを持っている。そのことを実感する穂乃果。

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その夜、思い悩む穂乃果に雪穂が告げる「ラブライブの開催日」。それは来年の3月。雪穂と亜里沙が「入学」する季節。そしてそれは同時に現3年生が「卒業」する季節でもあります。「永遠ではない」と分かっていた「9人が一緒にいられる期間」。しかしその制限時間は思っていた以上に「短い」ことを実感する穂乃果。だとすれば、この「9人でいられる期間」に「何を残すべきなのか」。穂乃果はまたしても困惑します。

そんな穂乃果に対して、「ラブライブ出場」への並々ならぬ意欲を燃やすにこ。出場をかけて穂乃果との「階段のぼり競争」に(半ば無理やり)挑むことになります。

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本来運動神経が決して良くないはずのにこが、それでもなんとか穂乃果と「フェアに競える」競技として選んだ「階段のぼり」。その自信は、普段から幾度となく「登りつつづけた階段」だからこそ湧いてくるものなのでしょう。フライングしてまでも「勝利ラブライブ出場」に執着するにこ。彼女の背中を追いかける中で、穂乃果は雪穂の言葉を反芻します。

「今度のラブライブの開催日知ってる?」「私たちが入学するってことは...」「もう、分かるでしょ?」

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にこの転倒によってうやむやになった勝負。そして境内には「停滞の雨」が降り始めます。

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ラブライブにおいて「雨」は停滞の象徴です。物語や登場人物が「停滞」するとき、必ず「雨」が降り始めます。この時点で停滞しているのは、「μ'sの今後における方針」でしょうか。絵里と希は改めて「3年生である自分たちの今後」に関して、穂乃果に語り始めます。

「皆と一緒にいられるのは、あと半年」「それにスクールアイドルでいられるのは在学中だけ」「この9人でラブライブに出られるのは、今回しかない」

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これまでラブライブ出場へ積極的な意志を見せなかった絵里と希もまた「ラブライブ出場」に強い意欲を持っていたことが明らかになります。そんな彼女達の言葉に乗っかるように反応したのは1年生組。

「私たちもそう」「たとえ本選に出られなくっても、9人で頑張った足跡を残したい」

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ことり、海未にも意見を聞く穂乃果。ことりの応えは「穂乃果が望む場所ならどこへでも」という彼女らしいもの。そして海未は、穂乃果の抱えていたジレンマを見事に言い当てた上で、穂乃果の持つ「カセ」を取り除きます。メンバー全員の意志を再度確認したことで、自分に正直になれた穂乃果。彼女自身が意図的に隠していた本音をいよいよさらけ出します。

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「一度夢見た舞台だもん。やっぱり私だって出たい!」「ホントは物凄く出たいよ!」

自らの意志をハッキリと口に出した穂乃果。そんな彼女に与えられるのは「はじまりの歌」

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「だって可能性感じたんだ」「そうだススメ」「後悔したくない 目の前に」「僕らの道がある」

アニメ版「ラブライブ!」の「はじまり」を告げる曲ススメ→トゥモロウ。この曲は正しく本作の「テーマ」である「リープ・オブ・フェイス」への「原点回帰」を告げる楽曲です。

「可能性を感じたのなら進むしかない」。人生に必ず一度はある「飛躍しなければいけない瞬間」と「その価値」を問うてきた「ラブライブ」。1期ではその飛躍の中心に穂乃果がいましたが、今回飛躍するのは穂乃果一人ではありません。9人全員が「同じ目標」に向かって「飛躍する」。そこに1期との「明確な違い」があります。「ラブライブ優勝」という9人で掴みうる最高の「瞬間」。そんな、人生においても「二度とは生まれない瞬間」を掴むために「飛躍する」ことを誓うμ's。

「二度とない瞬間を掴まえる」

ここに「1期との差別化」を行うと共に、「2期のテーマ」と「ラブライブに挑む意味」が再設定されるに至りました。2期は「穂乃果が突き進む物語」ではなく「皆で進む物語」なのです

 

⑤現れる「太陽」

ラブライブ出よう!」9人の意志が一つになった瞬間、穂乃果は雨の中を走り出します。

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突飛な行動に驚愕するメンバー。穂乃果は天に向かって叫びます。

「雨、止めーーーーー!!!!!!」

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するとにわかに雲は掻き消え、太陽が姿を現します。天候すらも操作する穂乃果に驚愕するメンバー。

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実際にはあり得ない事態ですが、ここは劇作品ならではの比喩表現です。「ラブライブ!」において「太陽」は「希望」の象徴。9人が迷いの中から「希望」を掴んだからこそ、彼女達の元には「太陽」と「青空」が現れるのです。

「人間やる気になれば出来ないことなんてない!」「ラブライブに出るだけじゃもったいない」「この9人で出せる最高の結果」「優勝を目指そう!」

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穂乃果は有言実行の女。こうなったらμ'sは優勝するしかありません。とんでもない目標設定に驚愕するメンバー。しかし、皆どこか嬉しそうな表情です。

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はっきりとした目標に向けて走り始める穂乃果。

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1期冒頭へと戻りながら、再び「μ's」の飛躍がここから始まるのです。

 

それは僕たちの奇跡

#1のEDテーマは、2期OPテーマ「それは僕たちの奇跡」でした。

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彼女たちが歌う場所として選ばれたのは音ノ木坂の体育館。μ'sは音ノ木坂の生徒たちの「応援」を背にこの楽曲を歌い上げます。

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タイトルバックには名もなき生徒たちの脚。ここからは2期が「皆でかなえる物語」という「ラブライブ!」本来のテーマを反映させた物語となっていくことが窺えます。

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「ただの思い出 それだけじゃいやだよ」「精いっぱい 力の限り 走るんだ」

「思い出」を抱きしめようとした穂乃果。でもそれだけじゃダメ。思い出をより「強烈」に刻み付けるために、「精いっぱい 力の限り」何かを「した」事実を刻み付けなければいけない。そんな#1での気づきも、この主題歌には反映されています。

「強い願い」が「奇跡」を叶える「軌跡」を描く物語。それこそが2期の物語。さぁ、ここから一緒に「僕たちの季節」を再度振り返ってまいりましょう。

 

....というわけで#1振り返りでした。季節はすっかり夏。このペースだとサンシャイン2期が始まるまでに、本考察が完了できないのでは??という懸念も生まれてきましたがw 焦っても仕方ないので、今後も週1ペースで更新をしていこうと思います。

マイペースな上に稚拙な文章で大変恐縮ですが、今後もお付き合い頂ければ幸いです。

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