Love Live!Aftertalk!

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~私達はもともと「個性的」~ラブライブ!2期 ハイライト #6「ハッピーハロウィーン」

皆様こんばんは。

さて今回もはりきって今話題のラブライブ!2期を考察してまいりましょう!!()

....さてさて、サンシャイン二期の放送日が確定しましたね。これで「二期開始前までに完了させる!」と宣言してきた「ラブライブ!2期考察」が期日までに完了するかが俄かに怪しくなってまいりましたがw 

本BLOGは変わらずマイペースに参ろうと思います。引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m

今回は#6「ハッピーハロウィーン」です。

2期屈指のギャグ回という印象もあるこの回ですが、転じて前回と同じくラブライブ全体が持つテーマを引き続き表現した回となっております。

また2期全体においても重要な要素をもった回となっておりますので、こちらもしっかりと考察していきたいなと思います。それでは参りましょう。

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■#6あらすじ

季節は秋。秋葉原ではハロウィンパーティーが開催されることに。見事予選突破を果たしたμ'sは、アキバを拠点とするA-RISEと共に「東京を代表するスクールアイドル」としてパーティーにゲスト参加することに。ラブライブ優勝を目指すμ's。ここでA-RISEよりも「目立たなければ」とても本選では勝てないと主張するメンバーたち。「A-RISEに勝つにはどうすれば良いのか」それを求めるあまり暴走していくのですが...。

 

■#6主要登場人物

高坂穂乃果

「A-RISEに勝ちたい」。その目標の為自らも迷走していく穂乃果。しかし彼女の気づきがきっかけでまたしてもμ'sは迷走から脱することに。

南ことり

1期において「未来」よりも「今」を選んだことり。それ故に彼女は最も「今」の価値を知っている人物。そんな彼女が発する「言葉」も今回において重要なシーンの一つです。

■ハロウィンイベント

見事予選を突破したμ's。狭き門を突破したことで知名度もうなぎ上り。そんな事実を証明するように、今回秋葉原で開かれる「ハロウィンパーティー」にA-RISEと共にゲストとして招かれることになります。

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このイベントは「戦い」ではありません。しかしA-RISEとの共演は意図せず自分たちが彼女達と比較されることに繋がります。μ'sの目標はあくまでも「ラブライブ優勝」。その為にはどんな舞台であれA-RISEに後れをとるわけにはいきません。

「私達の目標はラブライブ優勝!」「A-RISEよりも目立たなければいけない!」

「今まで通り」ではA-RISEには勝てないと感じているメンバー。どうすれば彼女達を超えられるのか。

インパクト」「新しさ」...。

答えの無い解答を求めて、μ'sの「迷走」がスタートします。

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さて、今回のテーマ、どこかで聞き覚え・見覚えがあるはずです。もうお気づきとは思いますがラブライブ!サンシャイン!!第5話「ヨハネ堕天」および第6話「PVを作ろう!」と同じテーマを内包しています。(もちろんサンシャインがこの話のリブートをしているわけですが)

これだけ繰り返し「同じテーマ」を用いるということは、それだけこのテーマに「意味がある」ということ。そういった意味でもこの#6は「ただのギャグ回」以上の意味をもった回でもあります。

■「持ってない」μ's

イベントは街を挙げての大々的なもの。まさかのキックオフイベントまであります。

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(唯一作品を跨いで登場しているはっちゃけお姉さん=俺命名もここが初登場!)

はじめての大きなイベントに戸惑いを隠せないμ's。代表して登壇した穂乃果・凛・にこも緊張を隠せない様子。

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お姉さんがそれぞれに意気込みを聞くものの...

穂乃果は「無難な返事」しか返せず。

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凛は自らの「キャラ」をアピールするも、残念カメラ目線ではない方向にアピールしていしまい...

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にこに至っては「にこにこにー」を言わせてもらえない...と、

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3者3様「上手くアピール」を行えません。

そんな3人に対し、A-RISEは「ビデオコメント」での出演ながら、映像を利用した早着替えと自分たちの学校を使用した派手な演出で、観客やお姉さんの注目を一期に集めることに成功します。

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自分たちの見せ方をしっかりと把握している実に「プロっぽい」A-RISE。その実力をまざまざと見せつけられたことで、μ'sの「焦り」はより加速していくことになります。

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自分たちの「持ってなさ」に対する自覚が、μ'sを「迷走」へと駆り立てていくのです。

 

■試行錯誤

インパクト」を求め試行錯誤を始めるμ's。

「キャラ付」を狙って「部活系スクールアイドル」に挑戦します。

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それぞれが振り切って演じる「部活系」のキャラは非常にコミカル。しかし、彼女たちの「本質」とは何ら関係ないチョイス。あまりにも「ぬるい」キャラ付けで、とても一貫して使用できるレベルにはありません。

続いて手を出したのは「根本のイメージを覆す」キャラクター。ということで真逆に振り切った「K〇SS」風なイメージ。

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確かに「イメージは覆り」ましたが、もはや「アイドル」ですらありません。

また、学校の風紀を乱したことで理事長から呼び出しを受ける始末。

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理事長からのお説教にも反抗する姿勢を見せるメンバー。そんなメンバーに、理事長がこの衣装を認める対案として出したのは「今後もその衣装で活動していくこと」というもの。その言葉に冷静になるメンバー。「根底を覆すイメージ」はあっさりと「失敗」に終わります。

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さてこの2つのコスチュームに共通しているのは「安易なキャラ付」という部分。確かに「インパクト」や「新しさ」はあるかもしれません。しかし安易で付け焼刃なキャラクターのドーピングは決して長くはもたないもの。それを看破しているからこその理事長のツッコミであり、それを理解したからこそμ'sも「付け焼刃」を「止める」わけです。

この辺りはサンシャイン第5話「ヨハネ堕天」でも全く同じモチーフで再現されましたね。

 

■お互いになりきれ!

試行錯誤のなかで試したもう一つの「CHANGE」。それはμ’sメンバー同士がそれぞれに「なり切る」というものでした。

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もはや「何のため」にやっているのか、目的すら見えない行動ではありますが(笑)。しかし結果としてこの行動が穂乃果にある「気づき」を与えるきっかけになります。

それぞれが互いを演じることは、客観的に「自分を見る」ということに繋がります。そしてその行動の中で改めて自分の「アイデンティティ」を理解することが出来る。このタイミングでは気付くことが出来ませんでしたが、客観的に自分たちを見たことで、彼女達は自分の「個性」に関して改めて理解することが出来ました。

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絵里演じる花陽の「みんなが~~~変よ」で中断される「なりきり」。もちろんこの「変」は「みんなの様子が変」という意味で発せられていますが、言外として「変=個性」というダブルミーニングでも使用されているように感じられます。

自分では気づかないけど、やっぱり皆どこか「変」なはずで、それは決して悪いことではないのです。「変」なところは同時にその人の「個性」でもあるはず。「みんなちがって、みんないい。」じゃないですけど(笑)。

www.youtube.com

それに気づくことが出来たのだから、決して無駄ではない行為だったように思えます。そしてこの「気づき」が終盤の結論にも影響を与えていきます。

 

■「役割」と「今」

試行錯誤の結果、結局「無難な路線」で行くことになったハロウィンパーティー。にこは率直に不満を漏らします。

「くだらないことに時間を使っただけじゃない!」。

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自分が地味な裁縫作業を担わされていることにも不満を露わに。

そんな荒ぶるにこを諭すのはことり。ことりは凛とした表情ではっきりと主張します。「そんなムダな時間じゃなかったと思う」と。

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ことりがなぜここまで冷静に、にこを諭すことが出来るのか。それは彼女が1期において自らの「未来」を一旦放棄し「今」を選んだ人物だからでしょう。

自らの「将来」に繋がる「留学」と、高校生活の「今」を引き合いにし、高校生活を選択したことりは、μ'sにおいて最も「今」の「価値」を理解するキャラクターです。彼女にとってはμ'sの一員として過ごす一日一日が「かけがえのない日々」。そこに「ムダな時間」は1秒として存在しません。

にこがこの時点では理解していないそんな「今」の価値、「μ'sとして過ごす時間」の価値を理解するからこそ、ことりは「μ'sのために出来ること」をする時間を無駄とは感じない。「μ's全員で何かをする」時間をかけがえない時間だと認識できる。このシーンはそんな彼女の立ち位置と気持ちがはっきりと見て取れる、2期においても非常に大事なシーンの一つだと感じています。

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外でこっそりとことりの気持ちを聞いている希。彼女もまたことりの気持ちを理解する人物なわけですが、この辺は#8あたりまでお預けですね。

 

■私達はもともと「個性的」

結局通常通りのハロウィン衣装でハロウィンパーティーに臨むことになったμ's。準備へと向かう最中、ハロウィンの飾りつけで賑わう街中でじゃれあうメンバー。そんな様子を見つめながら穂乃果は一つの解答を得ます。

「私達はきっと今のままでいいんじゃないかな」

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はじめは「学校を廃校から救う」「スクールアイドルになりたい」「スクールアイドルを続けたい」「音楽を辞めたくない」「友達のため」など様々な理由で集ったμ's。動機がバラバラで全く関連性も無かった彼女達は、決して一枚岩のユニットとは言い難いグループでした。そんな彼女たちはお互いが抱える問題や課題を協力して解決する中でお互いのことを「理解」し、連帯を強めていきました。

いつの間にか忘れていたけれど、自分たちははじめから十分に「個性的」だった。だとすれば何も後付の「個性」なんて必要ない。そのままの「自分たち」を表現することができれば、それは紛れもない「オンリーワン」になるはず。

穂乃果の得た解答とは、前回凛が得た解答とも共通するもの。

自分たちは「今」のままで、十分に「輝ける」。

そこに気付けたからこそ、μ'sは自信をもってハロウィンイベントにも挑むことが出来るわけです。

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Dancing stars on me!

ハロウィンパーティーにてμ'sが披露したのは「Dancing stars on me!」。

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ハロウィンのワクワクを全面に押し出した、至ってシンプルでスタンダードな楽曲でした。はじめ夜のカキワリの前で踊り始めたμ's。舞台は夜から昼に変わり、やがてカキワリを飛出し秋葉原の電気街へと飛び出していきます。

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舞台が次々と変わっても、衣装が変化せずにパフォーマンスを続けるμ's。そこには例えどんな「シチュエーション」でも「変わらない自分たち」が、その「個性」が、表現されているように感じます。(これは後に劇場版ラブライブでもリブートされます)

彼女達は「輝く」ことの「意味」と「価値」を、「今」を生きる事で知り、それを「体現」していきます。そこにラブライブ2期という物語が持つ価値も内包されているのです。

ラブライブの根底にある「自分を理解」し「自分を愛する」こと...というテーマ。今回の#6はそのテーマが最も分かりやすく表現された回でもあります。故に私は個人的にこの#6は重要な回だと認識しているわけなんですね。

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と、いうわけでまたちょっぴり成長したμ's。いよいよラブライブ本選へと時計は進んでいきます。

時を同じくして雪穂が見つけてしまったある「手紙」。

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前回1期において、物語を一気にシリアスな流れへと巻き込んだ「手紙」。それゆえに深刻な事態を想定させるミスリードとして働いたわけですが(今にして思うと雪穂の演技がギャグテイストなのでまったく深刻な雰囲気に見えないw)、そのお話はまた次回!

 

以上#6でした!

今回はシンプルイズベスト。話す内容がはっきりしているので割と楽でした!毎回こうありたいw

それではまた次回お会いいたしましょう♪

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