Love Live!Aftertalk!

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ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【番外編 サブキャラクターたち】

さて、9回にわたってお送りしたキャラクター編ですが、今回はおまけというかw番外編。

アニメに登場したサブキャラクター達にも触れて、キャラクター編の締めとさせて頂きます。

まま、それほど堅苦しく書く内容でもないので、サラっと参りましょうか。

 

★高海家の人々

■高海母

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高海3姉妹の母。ラブライブ大人キャラの基本として名は明かされていません。

「ついにあざといキャラを出しやがった...」とこちらの脳髄を刺激した"ロリ母”。

低身長、釘宮ボイス、そして何故か母性溢れるお胸というオタクを狙い撃ちするキャラだが、人妻で3児の母なのです。あな恐ろしや。

ドラマにおいては、千歌にとって乗り越えねばならない「最後の関門」として登場した母親。

幼いころから飽き性で、何事も長続きしない千歌を、厳しく叱るでもなく、粘り強く見守り続けた母。

そんな彼女と千歌との間で何度もやりとりされたであろう「今度は辞めない?」というやりとり(恐らく千歌が何かを始めたい!と言ってきた際に何度となくかけてきた言葉なのでしょうね)

今までは軽く「辞めないから~」と答えていたはずの千歌が、噛みしめるように告げた「辞めないよ」という答え。

母にとっては、その重みが分かるからこそ、それ以上のやりとりは必要なかったのでしょう。

13話において賛否両論をよぶミュージカルによる「これまでのラブライブ!サンシャイン!!」ですが、千歌という人物にとっては「母に成長を示す」という「通過儀礼」でもあったはず(海での「悔しいじゃん!」を聞いているのはAqoursのメンバーと我々視聴者だけですから)

千歌の覚悟を聞き、それを噛みしめる表情がとても印象的でしたね。

しかし、旅館を経営している家におらず、東京に勤務している...というのは果たしてどういう状況なのでしょうか。

東京にも別の旅館を経営しており、そちらの責任者を任されているとか?そういうこと??

まま、そういう細かい状況設定は突っ込み始めるとキリがないですからね。

そもそも見た目がファンタジーなのですし(笑)。

■高海志満(しま)

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高海家の長女で、千歌と美渡の姉。

最初情報が錯そうしていて、彼女が「次女」という情報もあったのだけど、結局長女ということに落ち着いていた。しばらく勘違いしていましたよ。

母親不在の高海家にあって、(父親の存在は不明)一家を支える大黒柱のような雰囲気をもった女性。

どうやら旅館経営において一定の裁量を任されているらしく、結果次女の美渡は一般企業へ就職したようでもある。

内浦で暮らすには免許は必須なので、車も運転しちゃいます。そういや車運転するサブキャラも志満姉が初めてでは?

登場回数は限られているものの、性格はほんわかした雰囲気そのものという感じ。

ファーストライブへの不安を隠せない曜に「大丈夫、ここの人たちは暖かいから」と励まし、結果その通りの結末を迎えたりもした。

その裏で志満姉がなにか糸を操っていたかは謎。

まぁ、漁協のおじさんとかに凄い気に入られてそうだから、やんわりと「うちの妹がライブやるのでお時間あったらご家族で見に来てくださいね~」くらいは平然と営業してそうである(妄想)。

ちなみに”志満”という名前は、恐らく「淡島マリンパーク」のある淡島から付けられていると推測されている。

■高海美渡(みと)

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高海家の次女。一般企業に就職しているが実家暮らし。

短髪で活発。長女の志満とはあまり似ていない。

推測するに千歌とはおそらく4~5つくらいは離れているだろうから、それほど「歳が近い姉妹」というわけではないだろうが、プリンを巡って不毛な争いを繰り広げるなど、精神年齢は千歌と同じくらいのようである。

彼女もまた千歌の「飽き性」の被害者の一人で、あまり千歌のことを信用していない雰囲気がある(笑)。

だが「信用していない」のと「信頼していない」というのは、≠(ノットイコール)であるように、千歌の可能性をもっとも「信頼している」一人でもある。

思いつきで始めたと感じた「スクールアイドル活動」を「どうせ長続きしないだろう」とタカを括っていたものの、本気で頑張る妹の姿を見て、影ながらサポートする。

勤め先にはライブの告知ポスターを全面展開し、千歌がライブ告知を「ミスした」と分かった時には雨の中車で走り回り、地元の人たちにライブへの参加を呼び掛けるなど、3話ではMVP級の働きを見せた。

その後は目立つ活躍はなかったものの、本気で頑張る妹の姿を母に見てもらおうと、地区予選決勝のタイミングで志満と結託して母を内浦に呼び寄せるなど、口での対応の厳しさとは対照的に非常に妹思いの姉である。

名前の「美渡」は、姉と同じく内浦にある地名「三津(みと)」から取ったものと思われる。姉妹揃って水族館のある地名の名前...(しかも三津シーパラダイスは千歌の家のモデルとなった旅館とは目と鼻の先にある)というのもなんとも適当地元愛に溢れたネーミングとは思う。

■しいたけ

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高海家に住まう飼い犬。

なぜ「しいたけ」なんぞという珍妙な名前になったのかは不明。

ただシルエットがなんとなくきのこっぽくはある。

勇者ヨシヒコにおけるメレブ的なシルエットということか。

胸についている「しいたけ」の飾りがso cute。

3姉妹の中では美渡に一番懐いている気があるので、美渡が飼いはじめた犬という設定もありそうである。

犬種は不明だがビアデット・コリーではないか?という説がある。

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確かに似ているが...厳密には何かとのミックスという感じもある。

Aqoursメンバーでは何故か梨子がお気に入りでしょっちゅう追いかけっこをしている。

 

★桜内家

■梨子母

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桜内梨子の母。

「母親声優は大物「という流れを受けて器用されたのは水樹奈々

もはやお母さん方にも一曲歌っていただきたい陣容になってきた。

非常に限定的な登場だけに桜内家の家庭内情はさっぱりわからない。

なぜ静岡に来たのか?父親は東京に残っているのか?などなど。

ただこれらの疑問が晴れる瞬間はきっと来ない。

 

★内浦の人々

■よしみ、いつき、むつ

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前作におけるひふみトリオの後継者といえる存在。

通称よいつむトリオと呼ぶらしい。

前作のひふみがμ'sの運営に積極的に携わったのとは対照的に、こちらは3話での絡み以降はそれほど積極的にAqoursの活動には関わってこなかった。

あくまでも友人である千歌を応援する、という範囲をはみ出さない活動ではあったが、まぁ普通はこんなものだ。ひふみがちょっと頑張りすぎたのだ(笑)。

そんな彼女達がAqoursの現在地を知ることで、初めて「千歌が何かやってる」を飛び越えて「Aqoursの活動に興味を示す」というのが13話におけるメインプロット。

ひふみに関しては対象に入れ込み過ぎた結果、我々「視聴者」とも別の視点を持ったキャラクターになってしまった。

結果として劇中に「視聴者」と同じ視点をもったキャラクターが不在になってしまった反省をフィードバックした結果が、今回の3人なのでは?と個人的には感じている。

ひふみの3人がスクールアイドルと同化するのには「劇場版」まで待つ必要があったが、よいつむトリオは「Aqoursへの憧れ」をきっかけに、TVアニメ終了と同時に「輝くため」走り始める。

「出来る出来ないではなく、面白そうだからやってみる」「本当にやりたいことって そんな感じで始まる」というのは希の言葉だけども、これもまた「ラブライブ」に通底するテーマ。

よいつむトリオはそんな「ラブライブ」の精神を表現するために存在しているのではないだろうか。

■わたあめ

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Aqoursメンバーも御用達の和菓子店「松月」さんの飼い犬。犬種は柴犬(黒柴)。

「松月」さんは内浦に実在し、千歌の家のモデルとなった旅館のすぐ近くにあることもあって、聖地訪問したラブライバーは必ず立ち寄っているお店。

筆者も一度だけお邪魔したが、素敵な店舗スタッフ様がお出迎えしてくれる最高に素敵なお店なので、是非沼津に行かれる際にはお立ち寄りいただきたい(非常にラブライブに友好的なお店様なので、失礼のないようにお願いいたしますm(__)m)

「松月」さん、お店の雰囲気が素晴らしいだけでなく、お菓子も非常においしいのだが一つだけ難点がある。

それは「わたあめ」ちゃんがいないということだ(血涙)。

そう、先ほど飼い犬と書いたがそれはアニメの中だけの話。

実際にはいないのです(歯ぎしりしながら)。

こちらのモデルはラブライバーにとってのいわゆる「神」こと原画家室田雄平氏の飼い犬「わた」ちゃんと「あめ」ちゃんの黒柴姉妹。

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実物もめんこいですな~。

とりあえず自分のような「犬派」人間(特に柴犬原理主義者)にとっては、その存在だけでもとにかく尊いキャラクター。

再登場を切に願ってやまない(この項必要だったのか?という疑問は聞かない)。

 

★スクールアイドル関係

■はっちゃけお姉さん(仮名)

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前作から唯一の継続した登場人物。

まさかこの人のみが「再登場組」になるとは、ちょっと意外だった。

「サンシャイン」では7話8話に登場。

東京という未知の場所で初めて「試練」に立ち向かうAqoursに、容赦ない現実を突きつける、ちょっとかわいそうな役回りだった。

しかし「スクールアイドル」における運営部門というのは、未だにどういった組織が、どういった理念で、どういった事業計画をもって運営しているのか「一切謎」に包まれているが、「現場=イベント」で実績のある司会者が、細かいイベントでも起用されていく感じはとってもリアルな感じがある(笑)。

果たして東京に再度挑む(よね?)Aqoursが、今度は彼女から「良い結果」を受け取れるのか。気になるところでもある。

■Saint Snow(鹿角聖良、鹿角理亞)

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皆大好きSaint Snow。ダンスナウ!!ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノダンスナウ!!

浮かれ気分で東京にやってきたAqoursを迎え撃った先輩スクールアイドル...。

かと思いきやキャリア的にはそこまで差はないし、そもそも北海道のスクールアイドルであった。

しかし、「スクールアイドル」への取り組みは真剣そのもので、特にダンスのクオリティにはこの時点のAqoursとは歴然の差があった。

圧巻のパフォーマンスを見せつけるものの、結果入賞できず。

得票0という結果をもって落ち込むAqoursに、妹の理亞は思わず「スクールアイドルは遊びじゃない!」とイライラをぶつけてしまう。

登場当初一部で「反感」をもって迎えられたSaint snowであるが、個人的には「A-RISE」とは違う、本当の意味での「ライバルチーム」の登場を嬉しく感じていた。

あくまでもμ'sよりも「常に上の位置」にいて、「品行方正」だった「A-RISE」は、厳密にはμ'sの「ライバル」とは表現し辛い存在だった。

そんなA-RISEに対し、Saint snowはあくまでも「未完成」で、「向上を目指して必死」な、Aqoursにとっての「合わせ鏡」のような存在。

それはまさしく「ライバル」という関係に相応しい存在だと思う。

12話において「μ'sやA-RISEと自分たちの何が違うのか」という議論によって、その思想がぶつかった千歌と聖良。

「μ'sやA-RISEがなぜ素晴らしいのか」を知る為に「彼女達と同じ位置に立つこと」を目標に定めたSaint snowは、「勝利することに意味があるのか」と問う千歌の考えが根本的に理解できない。

「楽しんだ先」に「勝利があるはず」と信じるAqoursと、「勝利した先」に「栄光がある」と信じるSaint snow。

お互いのイデオロギーの行先も、2期以降のメインテーマになりそうである。

...それにしてもサウンドトラックに収録された「SELF CONTROL!」の完全版は最高でした。

青臭い歌詞も素敵なのですが、それ以前に作り込まれたサウンドがとにかくかっこいい。

これだけでもサントラ買う価値があると思わせる力作です。

ラブライブ好きなら必聴かと!!

 

...ということでサブキャラクター編でした。

このあと一旦ラブライブ関連をお休みし、ちょっと元々のブログ作業に入りますw

それが終わりましたら楽曲の考察に移りたいと思っております。

楽曲の構成とかはド素人なので全く触れられませんので、各楽曲が物語においてどのような文脈を以て使用されているのか?みたいな考察が出来たら良いなと思っております。

引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m

 

 

TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine

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ラブライブ!サンシャイン!! しいたけ 着ぐるみパジャマ

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豆しば ロール ペーパーホルダー 黒

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豆しば ティッシュカバー 黒

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ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の九 黒澤ルビィ】

キャラクター編もこちらで完結。(番外編があるかもしれませんが)

最後はみんなの妹「ゅびぃ」ちゃんです。

■黒澤ルビィ

「”弱すぎる意志”の中に眠る”絶対的なアイドルへの才能”とそれを呼び起こすもの」

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自己紹介CDの時には、「ぅゆ...」とか「おねぇたゃん...」とか「ゅ..ゅびぃね...」とか「がんばりまひゅ!」みたいなやたらと舌たらずな喋り方が印象的だったゅびぃたゃん。

しかし、いざアニメが始まるとどんどんその印象が薄まり、むしろ「ピギャー!」を中心とした「怪音発生装置」としての印象が強くなっていきました。

また元々の設定としてあった「姉がちょっぴり苦手」だったり、「犬が苦手」だったり、「運動神経はそれほどよろしくない」だったりという、いわゆる「弱点」にあたる設定はついぞ消え失せ、結果として「ちょっぴり薄めな味付け」のキャラクターになってしまったことも否めません(とはいえ元々ラブライブのキャラにしては濃いめの味付けという印象はあったので、これはこれで丁度よい塩梅になったのかもしれませんが)。

これまた「アニメ化」にあたっての「キャラクター整理」の一環なんでしょうが、ルビィに関しては、「本人の持つカルマを、自らの意志で断ちきる」というテーマを先鋭化させるにあたって有効でした。

 

ルビィというキャラクターは元々ちょっと独特なキャラクターです。

アイドルに憧れながら、極度の人見知り。

更に自分の意志を発言することが出来ず、姉であるダイヤをほとんど崇拝するように信仰しています。

そんな人物に更に「弱点」を付与させていくと、キャラクターとして非常に扱いづらくなってしまうわけです。

更に「課題」を抱えた少女たちが、「課題」を克服することで「自分を愛せるようになる」ことが「ラブライブ」のメインテーマであるとするならば、ルビィの場合にはその「課題」があまりにも多くなってしまう...という問題もあります。

全13話という限られた尺の中で、一人のキャラクターに割ける時間は決して多くありません。

その中でいかにして「ルビィの葛藤と成長」を描くか。

その問題への回答が「最低限の弱点だけを残す」というキャラクターリライトだったのでしょう。

アニメでは、ルビィの持つ課題は「意志薄弱であること」と「姉への依存」という2点に集約され、この課題を親友である花丸が「能動的に」動くことをきっかけに克服していく、という物語が描かれました。

「ルビィの価値を最も理解する」花丸と共に「スクールアイドルになる」ことで、己を縛っていた「カセ」を取り払ったルビィは、その「真価」を徐々に発揮していきます。

Aqoursメンバーと共に、初めての「階段登り」に挑んだルビィは、運動神経抜群な曜ですら苦戦したそれを問題なくクリアしていきます。

一人置いてけぼりになってしまった花丸を気遣い、戻ってくる余裕まで見せるわけですが、花丸はその気遣いをはねのけます。

「相手のことを思いやり、共感する」力は、その人の持つ「優しさ」を現す要素でもありますが、ルビィに関してはそれが”過剰”過ぎました。

故に「姉のこと」を気にしたり、「友人」のことを気にしたりし過ぎて、「自分」を「ないがしろ」にしてしまっていたのです。

花丸の檄によっていよいよ「自分の殻」を破ることに成功したルビィは、その身体能力を鮮やかに発揮させ、一人ゴールへと駆け上っていきます。

ここでもしも「実は運動神経が苦手」という設定が残ってしまっていたら、「ルビィが本来持っている能力の高さ」を描写する足枷になってしまうところでした。

そういった面でも「キャラクターのリライト」は機能しているように感じます。

花丸のおかげで自らの「殻」を破ったルビィは、今まで一度も逆らわなかったであろうダイヤにも、はっきりと自分の意志を伝えます。

結果としてルビィの「スクールアイドル活動」を認めることになったダイヤ。

鞠莉に「良かったわね。願いが叶って」と言われながら、その表情は窺い知れません。

しかし、恐らく喜びの表情を浮かべていたはずです。

そのルビィの変化は、ダイヤも望んでいたもの。

ようやく「自分が愛してやまない妹」が「自分という壁」を突き破ってくれたのですから。

ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の八 小原鞠莉】

 いよいよこちらの特集も佳境。その8は小原マルィーさんです(BGMは脳内再生してください)。

■小原鞠莉

「能天気...とみせかけて、胸にくすぶり続ける炎。その行先を求める”熱い女”」

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中盤に至るまで”ミステリアス”な存在として物語に緊張感をあたえた鞠莉。

本人は初期設定の通り「陽気で能天気でゴージャス」な人物でありながら、留学を切り上げて”廃校間近”の浦の星に戻ってきた理由は謎。

しかも”わざわざ”「生徒会長」であるダイヤよりも上の権限を持つ「理事長代行」という肩書まで持って帰ってきた。

その狙いはいったいなんなのか?

Aqoursにとっては敵なのか?あるいは味方なのか?

その「目的」が明らかになる過程も「サンシャイン」の物語においては重要な要素の一つでした。

8話ならびに9話で初めて明らかになった「鞠莉、ダイヤ、果南」の過去。

それはスクールアイドルとしてラブライブに出場し、「浦の星」を廃校から救おうとしたこと。

そして、挫折したこと。

その理由が「果南が本番で歌えなかった」からであったこと。

それでもスクールアイドルを継続しようとした鞠莉を果南が制し、スクールアイドル活動が中途半端な形で「終わってしまった」こと。

...ライブ失敗をもって「海外留学」へと向かった鞠莉でしたが、その「後悔」は胸の奥で燻り続けていました。

そんな鞠莉の耳に”どこからか”届いた「スクールアイドル再結成」の噂。

鞠莉は「燻っていたもの」に再び火を灯すことを誓い、動き始めるのです。

「理事長代理」という肩書は、Aqoursの活動を「全面的にバックアップする」体制を、自身の権限において発動するためのもの。

とはいえ、高校生に与えるには大きな権限。

「まともな大人」なら「はい、どうぞ」と、ポンと渡すものではないはず。(いかに娘を溺愛していたとしても)

そう考えれば、この権限を得るために鞠莉もある程度の「苦労」をしたはずで、そんなところからも鞠莉の「Aqours」への思い入れの強さを感じるのです(妄想ですけどw)

狙いが明らかになるにつれ、「陽気で能天気」な表の顔とは別の、「Aqours再結成」に執念を燃やす「熱い女」の顔が見え隠れし、そのギャップが彼女の大きな魅力へと変わっていきました。

詳しくは語られていませんが、幼少時代の鞠莉は「良家のお嬢様」といった風情が似合う女の子でした。

そんな鞠莉を「今の鞠莉」に変えてくれたのは幼馴染である果南と、「内浦」という土地であるように思えます。

「目立つ見た目」、しかも「お嬢様」。

それは周囲に「とっつきにくい印象」を与えるものでしょう。

しかし、そんな鞠莉に、特別扱いせずに接してくれた最初の友達である果南。

そして自分を迎え入れてくれた「内浦」という場所は、鞠莉にとってかけがえのない場所なのです。

だからこそ「らしくない果南」も、「廃校間近の浦の星」も、鞠莉にとっては到底見過ごせないもの。

故にあらゆる困難を乗り越え内浦へと舞い戻り、どれだけ拒否されても果南への説得を続け、内浦へのリスペクトが足りない千歌たちを窘めるのです。

本来は「ゴージャスなお嬢様」である鞠莉が、自分を「愛してくれた存在」の為に泣き叫び、しがみ付き、なりふり構わず駆けずり回る姿は、とてもとても感動的でした。

だからこそ彼女の願いが成就した「今」に多幸感を感じるのです。

 

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の七 国木田花丸】

キャラクター編第7弾はズラ丸ちゃんです。

 

■国木田花丸

【”誰かの物語”を生き続けた彼女が、ようやく始めた”MyStory”】

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引っ込み思案で、おとなしく、なんとなく薄幸な雰囲気を漂わす「美少女枠」が花丸のアニメでの役割。

だったはず。少なくとも当初は。(後半は食いしん坊キャラにシフトチェンジしてましたがw)

実家が「お寺」(恐らく真言宗なので、花丸ちゃんは密教徒...?というどうでもいい想定)

しかも祖父母と暮らすという環境の中で、PCを始めとしたデジタルデバイスだけでなく、一般的な家電製品とも断絶されており、トイレのハンドドライヤーに「未来」を感じてしまう。

そんなどこか浮世離れした女の子でもあります。

当然同世代の女の子とは、なんとも空気を合わせにくく、(マイペースな性格も手伝って)花丸は孤立していきます。

その中で彼女が見つけた居場所は「図書室」。

図書室」にある数多の蔵書とそれらが語る「物語」。

その「物語」の登場人物に自分を投影し、「物語」の中に生きることで、ひと時「現実」から離れることに「埋没」していきます。

そんなある種の「孤立」状態から彼女を救い上げたのは、ある日偶然図書室で出会った黒澤ルビィ。

スクールアイドルに夢中...にも関わらず姉ダイヤの意趣変更の結果、自宅でアイドル雑誌を読めなくなったルビィは、図書室でこっそりと楽しんでいたわけですが、そんな「夢見がち」な二人は意気投合。

花丸は「空想世界」ではない「現実」において、初めて「親友」と呼べる存在を手に入れます。

ルビィと触れ合う時間の中で、彼女が持つ「可能性の豊かさ」を知る花丸。

「ルビィがやりたいものがあるのなら、それを全力で応援したい」。

そう思うようになります。

しかし花丸以上の引っ込み思案であるルビィは、自分を”過小評価”するクセがあり、花丸はそれを口惜しく思うようになります。

いつしか「ルビィの可能性を開花させる」ことを「自分の夢」として持ち始めた花丸。

Aqours」との出会いはそんな「自分の夢」を叶えるためのきっかけに過ぎないはずでした。

「ルビィ」という「親友の物語」を成就させるため、普段の姿からは想像出来ないくらいアクティブに動き始める花丸。

一人での加入に難色を示すルビィのため自分が率先して「Aqours」のメンバーとなり、

花丸に遠慮して自分を出しきれないルビィを叱咤激励し、

ルビィにとってのカセとなっていた姉:ダイヤとは直接対話させることで、関係改善と進展を図る。

明確な目標のため、ロジカルに戦略を組み立てる姿から花丸の地頭の良さが伺えます。

遂にルビィが抱えていたカセの全てを解決し、「親友の物語」を成就させた花丸は、満足気に「図書室」へと戻っていきます。

「これでマルの話はおしまい」と。

ルビィのいない、そしてAqoursメンバーのいない「一人ぼっちの図書室」。

ほんの少し前まで、ちっとも寂しくなかったはずのその場所が、なんだかとても寂しく感じます。

机の中には、雑誌のスクールアイドル特集号と、いつしか憧れていたμ'sの「凛」の姿。

最初は「ルビィの夢」のため始めたスクールアイドル。

しかし親友とともに、仲間とともに過ごす日々は、いつしか花丸にとっても「かけがえのない日々」になっていました。

それに気づきながらも”扉を閉めよう”とした花丸を、食い止めたのはルビィ。

花丸が一番ルビィのことを理解しているように、ルビィもまた花丸の気持ちを一番理解していました。

一緒にスクールアイドル活動をしていく中で、今まで見たことのないような晴れやかな花丸の表情を見たルビィは、共にスクールアイドルを続けていくことを提案します。

ルビィが自分のことを過小評価しているとすれば、花丸は「自分の物語を紡ごうとしない」人でした。

形は違えど二人は似た者同士。

だからこそ、二人は「親友」になれたのでしょう。

そしてそんな「親友」の言葉によって、花丸はようやく「自分の物語」を始めることが出来るのです。

それは花丸が憧れる「凛」も同じ。

親友である花陽のためにスクールアイドルを始めたものの、「自分はアイドルに向いていない」とずっと思い続けてきた凛。

そんな凛が「自分を認めることができる」ようになったのは、花陽が「凛ちゃんは可愛いよ!私が抱きしめたいって思うくらい」という全力の「愛情」を示して、「凛をスクールアイドルとして」認めてくれたから。

最も信頼できる「親友」の言葉を受けて、凛もまたこの日を境に「本当の意味」でのスクールアイドルになれたのでした。

凛の物語を知らずして、凛と同じ体験をしていた花丸はまさしく「凛の後継者」としてふさわしい存在。

良い意味で(?)空気を読まずに場を和ます姿も凛に近く、これからの活躍に期待がかかります。

ようやく始めることができた花丸の「My Story」。

どうなるのか「謎のまま」ではありますが、きっと素敵な未来が待っているはずです。

 

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の六 津島善子】

残るは4人。今回は堕天の女神です。

■津島善子

「己の性(サガ)と真っ向から向き合う。細いが強い不屈の魂」

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津島善子はいわゆる「厨二病」というカテゴリーに含まれるキャラクター。

田中ロミオ氏の小説「AURA 魔竜院光我最後の戦い」をきっかけにその存在がメジャー化し、同作品にインスパイアされた「中二病でも恋がしたい」で一気にスタンダード化した「厨二病キャラ」。

実のところ「ライバル作品」(というか先輩シリーズ)に既に「同じカテゴリー」のキャラクターがいて、そちらがなかなかの人気を誇っている事もあり、「とりあえず出しておけば、一定の人気は獲得できる」という安牌な雰囲気を醸し出しているキャラクターでした。

しかしながら、ある程度のキャラクター数がいる「先輩シリーズ」の中ではそれほど目立たない「厨二病キャラ」だが、こと「ラブライブ」となると、その扱いが難しいだろうとはキャラクター発表時から感じてもいました。

しかも、アニメとなると「ストーリー重視」になる「ラブライブ」では、それが顕著になる。

 果たしてどのような動き方をするのか、読めないところもありましたが、いざアニメの中ではその「個性」を活かして存分に活躍してくれた...という印象が強いですね。

主役回である5話「ヨハネ堕天」において、自らの「厨二病」を「卒業しなくてはならないもの」ではなく、「自分の一部」として受け入れた善子。

しかし、それはAqoursのメンバーが善子にとっての「ヨハネ」を「厨二病」のような「一時的な病」としてカテゴライズせず、善子の持つ「立派な個性」として「受け止め」「受け入れる」ことを認めてくれたからこそ。

善子自身そのことに強い「恩義」を感じており、それが5話以降の彼女の言動や行動にも現れていきます。

例えば8話「くやしくないの?」では、千歌を上手く励ませないメンバーを尻目に、一番最初に慰めの言葉を発するのが善子。

それまで他人を励ました経験のない善子の言葉は不器用そのもので、それを花丸にもからかわれるわけですが、そんなふとした行動からも善子の「Aqoursへの思い入れ」が伝わってくる名シーンになっていました。

あるいは最終話13話。

地区最終予選の準備中、緊張を隠せないルビィと花丸を励ますのは善子。

本来捨てるはずだった「ヨハネ」を救ってくれただけでなく、それを大きな舞台にまで導いてくれたAqoursへの感謝を、「ありがとね」という短い言葉で示すシーン。

ここにも善子の「Aqoursへの愛情」をしっかりと感じました。

善子にとっての「ヨハネ」はある種の「性(サガ)」のようなもの。

決して簡単に「捨てられるもの」ではない。

だからこそ自分が「ヨハネ」でいられる場所=Aqoursは彼女にとって非常に重要なもの。故に善子はAqoursを献身的に守ろうとするのです。

「善子=ヨハネ」のキャラクターの強固さは、Aqoursメンバーでも屈指。

どれだけシリアスなシーンでも、コミカルなシーンでも「揺らがない」のが善子。

それは恐らく今後Aqoursに降りかかるであろう「外圧」に対しても同じ。

いつか彼女の「不屈」にして「気高い精神」と、「Aqoursへの強い愛情」が、Aqoursのピンチを救う時が来るのではないかと、今は密かに期待しているのです。

 

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の五 渡辺曜】

キャラクター編も折り返し。今回は人魚姫のお話。

■渡辺曜

【何でもできる=器用貧乏? 居場所を求める”人魚姫”】

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渡辺曜はAqoursきっての「出来る女」である。

水泳部では飛び込みを専攻し、実力はインターナショナル選手クラス。

人付き合いも上手く、人見知りしない。

裁縫が出来て、衣装デザインもこなすように美術センスもある。

もちろん運動が得意なので、ダンスもその一環としてこなせる。

挙句の果てには料理もそつなくこなす。

学校の成績関係の話題は出てこなかったのでわからないけれど、おおよそ「欠点」が見当たらない「パーフェクト超人」。

それが渡辺曜である。

その認識は幼馴染の千歌も同じ。

いつも隣にいて、同じことをやっても必ず頭一つ抜きんでてしまう曜をどこか羨望の眼差しで見つつ、「並び立てないこと」へのコンプレックスを抱えていた。

とはいえ「なんでもこなせることが、果たして本人にとっても幸せなのか?」というのが、曜のお話。

千歌が「曜と同じことを出来ない」と思い悩んでいたのと同じように、曜もまた「千歌と何か同じことがしたいのに」とずっと思い続けてきた。

そこに降って湧いたのが「スクールアイドル」。

千歌は「自分と同じような”普通”の女の子がキラキラと輝いていた」から「自分も頑張れば彼女たちと同じようにキラキラできるはず」と思い立ち、「スクールアイドル」を始める。

「普通星人」の自分が頑張れば「なんとかなりそうなもの」なら、「パーフェクト超人」の曜ならなんなく出来る=ようやく曜と同じことを一緒に出来ると考えた千歌は、自ら曜をメンバーに誘う。

中学時代にもずっと千歌と一緒に「何かしたい」と誘い続け、それを断られ続けてきた曜にとっては「渡りに船」な、お誘い。

しかしながら、ここから「パーフェクト超人」の苦悩が始まる。

時を同じくして、音乃木坂から転校してきた桜内梨子。

まずは彼女の存在が、曜を知らず知らず苦しめる。

「スクールアイドル」という未知の分野において突き当たる「壁」。

その中で苦悩する千歌を、曜は上手く励ますことが出来ない。

それは彼女が「苦悩」に対しての免疫を持たないから。

「挫折」を経験していないから。

結果として、「音乃木坂」において「挫折」し、内浦へと流れ着いた「苦悩を知る」梨子に、「千歌の理解者」という立場を奪われ、曜のアイデンティティは揺らぎ始める。

ピアノコンクールにおいて不在となる梨子の代理として、ダブルセンターで千歌と共に踊ることになる曜。

しかし、初めての立ち位置でリズムが合わず、結果として「器用」な曜が「梨子のリズムで踊る」ことで、形式上は解決を見るが、曜の心中はますます荒れていく。

「自分じゃない誰かの代わりをする自分」

「だとしたら”自分の存在意義”とはなんなのか」

初めての集団行動。

しかも「スクールアイドル」という畑違いの場所で、自らのアイデンティティに悩む曜。

千歌が「曜ならばなんだってこなせる」と誘った「スクールアイドル」は、しかして曜にとっては「とんでもなく難しい場所」だったことが明らかになる。

「自分がグループ内に存在している意味」「役割」を見いだせず、自問自答を繰り返す曜。

しかしそんな彼女を救い出すのは千歌。

「曜ちゃんは自分のステップで踊った方が良い」

「もう一度作り直した方が良い。私と曜ちゃんの二人で」

千歌は元から曜の後ろに「誰か」を見たり、曜に「役割」など求めておらず「曜そのもの」しか求めていなかった。

それはAqoursの中においても同じ。誰も曜に「役割」など求めていない。

「曜は曜として、Aqoursにいれば良い」

そのことを理解したからこそ、曜は一人相撲を恥じ、「バカ曜」と自分をなじる。

曜本人が第6話で「悲しい話だよね」と表現した「人魚姫」。

それは「人間になるために、人魚の脚を捨て、美しい声を捨て、人間界へやってきた一人の女が、愛した王子に認められず、かといってその王子を殺すことも出来ず、最後には海の泡となって消える」というお話。

差し詰め曜に例えれば、「千歌と同じ夢を追うためにスクールアイドルになったものの、その世界に居場所を見いだせずにいた」わけで、そのまま追体験させれば「泡となて消える=スクールアイドルを辞める」ほかなかったわけだが、それを千歌が食い止めた形になる。

とはいえ、本来であれば「人魚姫」の王子も千歌と同じ態度を取るべきだったのだ。

「君は君のままで美しい」「人魚のまま私の傍にいてくれ」と言う事が出来たのなら、

「人魚姫」はバッドエンドにはならなかった。

「人魚姫」=「海に還るもの」を否定したAqoursは、その思いを「想いよひとつになれ」という楽曲名変更に託す。

「何かを掴むことで 何かをあきらめない」

そこには曜が「曜としてAqoursにいること」の価値を見出せた発見に対する祝福も込められている。

ラブライブ!サンシャイン!!  1stライブの前に総括してみましょう企画 【キャラクター編 其の四 黒澤ダイヤ】

第4回はうかつな策士 ダイヤ様です。

■黒澤ダイヤ

「ある時は強敵 ある時は味方 そしてある時は黒幕。Aqours再結成に向けて奔走する"苦労人”」

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ダイヤ様はアニメ化に際して最も※”花田マジック”の餌食になった人なのではないか。

(※ アニメ化に際して大きくキャラクター変更が強いられる脚本家花田十輝氏の手法。前作ラブライブでは、にこ・真姫・希などがマジックの対象になった印象がある)

初登場時から「うかつさ」を存分に見せつけ、「自分にも他人にも(妹含む)厳しい、苛烈な人物」という設定は影を潜めた。

とはいえ、もしもダイヤ様が元の性格のままだとしたら、「皆で進む」という「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品の中では魅力を存分には発揮できなかったかもしれない。

前作ラブライブにおける穂乃果のような「強力なメンター」がいない、というよりも「あえて設定しない」ことを目的にした「ラブライブ!サンシャイン!!」では、何よりもメンバー間の「チームワーク」が重視された。

その中でダイヤ様が与えられた役割は「狂言回し」。

「賛否」はあって然るべきだけど、少なくとも作劇という部分おいて、この配置はハマったように感じる。

シリアスな空気になりかけた時には、得意の「ブッブッブーですわ!」で見ている我々を和ませ、Aqoursが調子に乗りそうな時には「スクールアイドルに対する深い愛情と知識」で彼女達を諭し、逆に落ち込んだ時には「自分の経験談」と「スクールアイドルの現状」を語ってロジカルに励ます。

穂乃果のような「強烈なリーダーシップ」を持つメンターではなく、あくまでも本来の「導き手としてのメンター」の役割をダイヤがこなしてくれることで、物語が止まることなく回り続ける。

また活躍はそれだけに留まらず。

「スクールアイドルを始めた」千歌を窘めながらも、巧みに叱咤激励し、その裏では「スクールアイドル再結成」をきっかけに戻ってきた鞠莉を巧みに操作。

鞠莉の行動で果南を刺激し、彼女の本音を引き出して鞠莉との和解を狙う。

最終的にはAqoursへの再加入を画策し、達成する。

まさに八面六臂の活躍っぷり。

流石に全てが「ダイヤの掌の上」すぎて、理屈が通らないところとか、矛盾しているところとか、ご都合主義的過ぎなところとか、諸々あるんだが、もはやそれほど気にならなくなってくるのは何故なのか。

それもこれもダイヤをそんな行動に走らせる原動力が、「卑近な欲望」などではなく「スクールアイドルが好きだから」という「どこまでも真っ直ぐで純粋」な一点に支えられているからだろう。