Love Live!Aftertalk!

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~すべてに「意味」があり、すべては「許されている」。~ラブライブ!サンシャイン!!2期ハイライト 第25話(2期12話)「光の海」

皆様こんにちは、そしてこんばんは。

いよいよ2期もクライマックス。

今回は2期12話「光の海」に関して書かせていただきたいと思います。

もはやアニメ本編を見て、そこで感じたことが全てだと思いますし、特にお話することも無いのですが、ここまで毎回続けてきてしまったので書かせてください、すみません(笑)。

また、細かい楽曲に関する考察とか、しいたけに関するあれこれは、2期終了後に別枠にて書かせて頂こうと思っておりますので、今回は割愛させて頂こうと思います。

こちらもすみませぬ。。

ということで前置きはそこそこに参りましょう。

#12「光の海」です。

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■東京と「成長」

ラブライブ決勝出場のため、3度目の東京へとやってきたAqours

前回は路線図にトラウマを喚起されたダイヤでしたが、今回は錯乱しません。

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「勝利祈願」のために訪れる神田明神

境内へ続く、長い男坂。そんな階段も前よりもずっと楽に上れます。

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果南が告げる「成長って気付かない間にするもの」という言葉。

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今回は1期7話や12話との比較描写を軸に、彼女達の「成長」がはっきりと描かれていき、そこがメインストーリーとなっていきます。

 

■お祈り
決勝を前に神田明神で願掛けをする。

これは明確に「ラブライブ!」2期12話「ラストライブ」を踏襲した流れです。

μ'sはあの日願い事を「口にしなかった」。けれども全員の「願い」は一致していると穂乃果が断言したように、「口にせずとも伝わる思いや願い」に、彼女達の「結束力」と「連帯」そのものを象徴させてみせました。

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反面Aqours願いを口にします

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青空Jumping Heart」の「伝えなきゃ 伝わらない」という歌詞と同じく、1期では「伝えなかった結果すれ違っていく」物語を続けたAqours

そしてその経験から2期では「想いを口にして」「自らの行動で叶えていくこと」。

すなわち「自分達の手で叶える必然」に重きをおいてきたAqours

このように「願いを口にして」「叶えていく」という部分にも、彼女達ならではのイデオロギーを感じました。

また、その「願い事」が「バラバラ」であることにも意味があるように感じましたが、この辺の要素は追って考えていきましょう。

 

■優勝祈願

浦の星の生徒たちによって書かれた無数の「Aqoursラブライブ優勝!」を祈願する絵馬。

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千歌たちには内緒で、何度も願掛けに訪れていた生徒たち。

その思いは自分達を後押ししてくれると同時に、少しだけプレッシャーにもなります。

また同時に示される無数のスクールアイドルたちの「優勝祈願絵馬」。

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神田明神は全てのスクールアイドルにとっての聖地。当然ここにはスクールアイドル全ての「夢」や「願い」が集約していきます。

「私達だけじゃない、みんな勝ちたくってここに集まっている」

「勝ちたい」という願い。それはAqoursだけではなく、全てのスクールアイドルも同じ。そして描かれていないだけで、それぞれにそれぞれの「ドラマ」がある。

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今まで「ラブライブ!」では意図的に外されてきた「他のスクールアイドル」という要素。そこにもしっかりと目を向けたところが「サンシャイン!!」の白眉たる所以だったと思うのですが、ここにもその視点がしっかりと生きています。

「勝ちたい」と願う事の「意味」。その願いの背景にある「重み」。

それを実感することで、次第にその「プレッシャー」をも感じるようになる千歌。

そんな千歌に向けて、今回の物語における「課題」を与える人物がやって来ます。

 

■誰の為に勝つのか。

それはもちろんSaint snowの二人。

いまや盟友となったAqoursを応援するために、わざわざ北海道から駆け付けてくれました。

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この境内はAqoursSaint snowにとっても「始まりの場所」です。

過去と同じ舞台設定・登場人物に「現在の視点」から会話をさせるだけで、人物・物語それぞれの「成長点」を端的に示すことが出来る。よく整理された構成だなと感じました。

最初に会った時には「なんて頼りない」と思ったAqoursが、今は「頼もしく」見える。最大のライバルから与えられる最大級の賛辞。Saint snowは「スクールアイドル」に関しては最高レベルの審美眼として機能する「他者の視線」。そんな彼女達から与えられる評価を通して、どうしてもAqoursに入れ込んでしまう我々も、改めてAqoursを「客観視」することが出来るようになっています。

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(理亞からルビィに告げられる「また一緒に歌おうね」で死にそうになりました。)

彼女達から与えられるのは「承認」だけではありません。彼女達が志半ばで終えた夢。Aqoursはその「担い手」にもなっている。だからこそSaint snowにとってもAqoursには「勝利」して欲しい。だからこそ「叱咤」も与えられる。

聖良から語られる「問い」。それは1期12話で千歌が聖良に訪ねたこと。

「勝ちたいですか?ラブライブ

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1期12話とは反対に聖良から与えられる「謎かけ」。

1期12話時点では「勝つ」ということに関して問答を繰り広げた両者。しかし2組はその後平等に「敗れ」、改めて「勝利」するだけでは得られない「輝き」を知り、その正体を追い求めていきました。

その道すがらSaint snowがまさかの予選敗退。活動終了を余儀なくされる中でルビィと理亞が一念発起。「敗北」イコール「終了」ではなく、その後からでも掴める「輝き」があることを表現。そのおかげで聖良は「勝利すること」だけでなく「敗北すること」にも価値があることを知ることが出来たわけです。

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 1期12話時点では「勝利する事」にしか「価値が無い」と断言していた聖良。

そしてSaint snowに「勝ちたいですか?」と聞くほどに「勝利」への意識が希薄だった千歌。

そんな両者の立ち位置が、「ラブライブ決勝」を前に「入れ替わっている」。

千歌が境内で感じた「プレッシャー」。その結果彼女の中に芽生えている「勝たなければ意味がない」という思考。千歌の様子から、それを敏感に感じ取った聖良。彼女はそれが果たして「正しいものなのか」を千歌へと問い直すべく、あの時自分が受けた「問い」を千歌へと返すのかもしれません。

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「勝利したい」という願いは当たり前として、「勝利する」だけでは得られない「輝き」がある。そのことを知るからこそ、「誰の為に勝利したいのか」とも聞く。

この「問い」は千歌を再び「迷い」へと誘うことになるわけですが、同時に千歌にとって改めて「自分を見つめ直す」きっかけにもなっていく。

物語を通じて「一緒に頑張ってきた」仲間として、聖良が大切なメッセージを伝える。ここにも2期12話が語りたいテーマの一端が見えるような気がします。

 

■旧Aqoursが救うもの

東京へは前乗りのAqours

宿泊する宿は1期7話と同じ宿です。

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ここでは1期7話を思い起こさせる描写が続きます。ただし前回と違うのは、3年生がいること。

花丸の「バックトゥーザぴよこ万十Part2」は鞠莉に食べられ...。

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机の上に乗り、ご機嫌な善子。前回は梨子にたしなめられましたが、今度は「ちゃんとしている」ダイヤに叱られたり...。

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楽しくもわいわいと時間を過ごしていくメンバー。

しかし同時に「同じ宿」が呼び起こす「トラウマ」もあります。

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勇んで出てきた東京で突きつけられた「0」。

その「0」がどうしても脳裏をかすめてしまうのです。

不安になる「新Aqours」の6人。そんな6人を励ますのは、あの時いなかった「旧Aqours」の3人。

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「ダイジョウブ!」

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「信じましょう。今までやってきたことを」

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「少なくとも私はどこにも負けないって思ってるよ」

あの日いなかった3人だからこそ語れる「自信」。そこには積み重ねてきたものに対する自信と、年長者としての自覚も見え隠れします。

ただし、それでも「払拭」出来ないものもあって...。

 

■「勝ち負け」のない戦い

聖良の問いかけに応えるべく、「誰のために勝ちたいのか」。その答えを探す千歌。

彼女は「勝利する理由」を「浦の星の名前を残す」という部分に見出してしまいます。

ただし、そこだけにAqoursが「ラブライブ」で「優勝する」ことの意味を集約してはいけない。それは千歌本人が一番よく分かっているはずのこと。

そんな千歌の「真意」を現在の曜は瞬時に察知することが出来ます。

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千歌の迷いを晴らすため曜が持ち込むのは「勝敗のない戦い」

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ラブライブ!」でまくら投げといえば、ラブライブ!」1期10話「先輩禁止!」が思い出されます。

あの回では、どうしても他人に対して壁を作ってしまう真姫を「仲間」へと引き入れるため、「能力」や「才能」とは関係のない「勝敗の無いゲーム=まくら投げ」へと真姫を引き込む...そんな役割を持って使用されました。 

ishidamashii.hatenablog.com

 「まくら投げ」とは、厳密なルールのない、即ち「勝敗の無いゲーム」です。そこには純然たる「楽しさ」しかない。

曜が千歌に対して「まくら投げ」を仕掛けた理由は不明ではありますが、恐らくは、勝敗にこだわるあまり本質が見えなくなっている「スクールアイドルを始めた元来の理由」を思い起こさせるためなのかもしれません。

「勝敗」とは関係なく「楽しそう」だから、そして実際に「楽しかったから」こそ続けてこれた「スクールアイドル」。その原点に千歌を引き戻すための行動のように思えるのです。

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かくして一旦あやふやになった「誰の為に勝利するのか」という議論。千歌はこのリセットを通じて、改めて自分と向き合う時間の必要性を実感するに至ります。

余談ですが、そんな「勝敗のない」ゲームにも関わらず、やはり「勝敗を決しよう」とする3年生ズからは、凄まじいまでの「勝負への執念」を感じると同時に、未だに不明な「旧Aqours」の活動実態とその「ストイックさ」も感じ取れますね(笑)。

 

■それぞれが向き合うもの。

「戦い」が終わり。改めて冷静に「自分と向き合う時間」が必要と悟った千歌。

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各々にも「同じ時間」が必要なのでは?と感じ、当日は現地集合とし、それまでの時間を「自由時間」とすることにします。

物憂げな梨子に「音ノ木坂に行きたかった?」と尋ねる千歌。

どうやら梨子は音ノ木坂で何か「忘れもの」を取り戻す必要がありそうですが。

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以前までだったら「全員で行こう」と提案していたはずの音ノ木坂行脚。

しかし今回千歌は梨子に同行しません。他に「行きたい場所」があるのでしょう。

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1期12話では全員で行った音ノ木坂。

μ'sから受け取ったもの。その気づきを与えてくれたことへの感謝を告げることに、あの時は全員で音ノ木坂へ行く意味がありました。

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けれど今千歌にとって音ノ木坂は大事な場所ではありません。

また梨子以外音ノ木坂に行くキャラクターがいないように、今や千歌や他メンバーは「μ'sの呪縛」から解き放たれているように思えます。

梨子が音ノ木坂に向かう理由はとても個人的なもの。

それもまた、「ラブライブ!サンシャイン!!」という物語においては重要な出来事なのだと思います。

 

■梨子が向き合うもの

音ノ木坂の音楽室でピアノを紡ぐ梨子。

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音楽特待生として入学しながら、その期待に全く応えられなかった梨子にとって、音ノ木坂は「大好きだった」音楽を「嫌いになる」きっかけになってしまった場所。

それ故に、音ノ木坂では一度として「楽しい」気持ちでピアノを弾けなかったのではないでしょうか。

しかし、内浦でAqoursとして活動する中で、蘇った音楽への渇望。

それが莉子にピアノへの「愛情」を蘇らせ、そして遂に音ノ木坂で「楽しく」音楽を奏でるという「願い」を成就させました。

彼女を「救った」ものが何なのか。それはもちろん「スクールアイドル」としての活動でしょう。

「スクールアイドル」との出会いが蘇らせた音楽への渇望。そして音を奏でる「喜び」。

ピアノを始めた頃「空を飛んでいるかのような」無敵感を味わえた自分に立ち戻り、その「最強の自分」として音ノ木坂でピアノを奏でる。

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これこそ、彼女が音ノ木坂にしてきた「忘れ物」なのでしょうね。

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奏でている曲が「海に還るもの」なのか「想いよひとつになれ」なのかは分かりません。もしかしたら両方の曲の「ミックス」なのかもしれません。

彼女に挫折を味あわせた「海に還るもの」。この楽曲を彼女が弾けるようになるまでの物語が、TVアニメ1期のハイライトでもあったわけですが、Aqoursの存在によってこの曲は完成し、ピアノコンクールで完奏することによって、彼女は無事「過去のトラウマ」を払拭するに至りました。

だからこそ彼女は「海に還るもの」を編曲し、Aqoursへのプレゼントとしました。

自分が唯一参加していないAqoursの楽曲。そこに「想いよひとつになれ」というタイトルをつけ、Aqoursに渡すことは彼女からの最大の「感謝の印」でもあるのです。

また、この楽曲と苦闘した場所である、「音楽室」でその曲が紡がれることは、過去の「苦しみ」が「喜び」へと「変化」していくことの象徴でもあります。

すなわち過去の「苦しみ」もまた「喜び」を生み出す為の「糧」となること。

今回の大きなテーマとなる「全てに意味」があるという考え方。梨子に対して与えられる「救い」は、それを示す役割も満たしているように思えるのです。

 

■勝ちたい理由

千歌がメンバーに聞く「勝ちたい理由」。

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それぞれ「勝ちたい」という願いを持ちながら、その理由はバラバラなのが印象的です。

ここで明らかになるそれぞれの「立ち位置」が、後々の衣装にも反映されているように思えるわけですが、それはまた後程。

 

■たどり着く「始まりの場所」

千歌が「来たかった」場所は、「始まりの場所」でした。

あの日「偶然」吹き抜けた「風」が、自らを「運命」へと導いた場所。

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同じ場所へ現れる曜。

彼女から手渡されるビラ。あの日千歌が見つけた輝きに主体的には関われなかった曜が、ここでは千歌を導く存在となる。曜が「変化」したことを印象づけるシーンです。

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彼女にとっても自らの「願い」を叶えるきっかけとなった場所。

あの時と同じように吹き抜ける風に、運ばれていくビラ。

あの日は独りでそれを追いかけた千歌。今は曜もその隣を駆ける。

それは曜にとっても「願い」が形になっている証拠。

「千歌の視点」を共有できていること。それが曜にとっては一番「嬉しいこと」なのですね。

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曜にも千歌から問われる「勝ちたい」かどうか。

曜が応えるのは「曜の率直な気持ち」。

「勝ちたい」「ようやく一緒に出来たことだから」

そして同時に「曜から告げられる」千歌が隠している「千歌の率直な気持ち」。

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「未来のことに臆病にならないでいい」

未来を恐れたり、結果を求めたりするのは、千歌ではない。

「やりたいからやる」「考える前に願いを形にする」それこそが千歌である。

今までは千歌を「理解したくて」千歌の在り方を肯定し続けた曜。

けれど今は千歌を最大限理解したうえで、肯定出来るようになりました。

ここに曜が「スクールアイドル」をする理由も、それによって「救われている事実」もしっかりと描かれている。そして曜にとって「スクールアイドル」がそれ以上のものではない事実もしっかりと描かれていることがとても素敵だなぁと思いました。

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千歌が告げる「勝ちたい」という気持ち。

それは「誰か」のためではなく「自分」のため。

あの日願った「輝きたい」というある種自分勝手な願い。

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「普通の自分」でも「キラキラ輝きたい」。「輝けるのでは?」という願い。

そこに立ち返る時、千歌はようやく「普通」の、「怪獣」の、自分をも「愛し」「認める」ことが出来る。

「普通」のままで、「人間」のままで、輝くこと。

無慈悲な「運命」と言う名の「神」に挑み続けた彼女の「答え」と「救い」がここにはあるのだと思えます。

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■キセキ

二人の「始まりの場所」へ現れる梨子。

梨子へも問われる問いかけ。

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千歌たちとの出会いこそが奇跡だと語る梨子。

あの日千歌たちにとっての「奇跡の担い手」として登場した梨子が、反対に千歌たちこそが自分に「奇跡」を与えてくれた存在なのだと評価する。

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ピアノから逃げ出した自分を、再びピアノへと引き戻し、その原点となる「楽しい気持ち」を取り戻させてくれた千歌と曜。そして「スクールアイドル」。

恐らく内浦へと引っ越すことが「回り道」になるのだという自覚は彼女にもあって、実際「ピアニスト」としては完全な「回り道」をしてしまったのかもしれません。

けれども、この1年がなければ梨子は「ピアニスト」であることを諦めてしまったかもしれない。だとすればこの1年は、「スクールアイドル」として過ごした時間は、決して無駄ではないはず。

そう思うからこそ、梨子はこの時間を「回り道」ではなくて、未来への「必然」へと変えたいのだと願うのでしょう。

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「だから勝ちたい...。」「ラブライブで勝ちたい!」

「この道で良かったんだって証明したい!」「”今”を、精いっぱい全力で!」

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「心から...スクールアイドルをやりたい!」

これまで一度も明確に表明されなかった思い。

自分を救ってくれた仲間と「スクールアイドル」へ告げられる全力のラブコール。

それは音ノ木坂でピアノを弾くことでカセから解放されたからこそ、発せられる言葉なのかもしれません。

 

■奇跡のもと

千歌が空へとかざすもの。それは「0だった証」。

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あの日0だったもの。これを支えに2期のAqoursは戦い続けてきました。

1期12話では、この「0」を「1」にすることが、彼女達の願いとなり、そしてそれは1期13話でかなうこととなりました。

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けれども「その先」にはたどり着くことができませんでした。

彼女達が信じた輝くための方法。

それは「学校を廃校から救って」「自分だけの輝き」を手に入れること。そして「ヒカリ」になること。

しかしその願いの原点となる「μ'sの神話」は「人の手によって作り出せる必然」ではなく「神によって与えられる偶然」によって為されたもの。それゆえにAqoursにはその「偶然」を再現することは出来なかった。だからこそその方法には「失敗」してしまいました。

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目指した「ヒカリ」にはなれなかった。

「ヒカリ」を目指す中での足掻き。

1を10にして、10を100にしたくて。悩み、迷い、苦しんだ日々。けれども、その願いはかなわなかった。

しかし、だからといってその「悩み、迷い、苦しんだ」時間が無意味になるわけではありません。

その中で得た気づき、願い、「夢」が今の千歌を支えているからです。

普通怪獣であることが嫌だった千歌、が普通怪獣でも「良いのだ」と。

その中で描く「夢」を、「輝き」を信じても良いのだと。

そう気づくことが出来たのは、あの日の「0」があったから。

そしてその「0」を「1」にしようとしたから。

そして、その先を求めたからに他ならないわけです。

正しくあの日の「0」が、千歌に気付きを与える「奇跡のもと」になったわけです。

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「傷付く」のは誰しも嫌だし、怖い。「願いが叶わない」のは辛い。

でも、「叶わない」こと、それは決して悪いことばかりではないのかもしれません。

「無念が願いを光らせる」

これはアカギの台詞でもあるわけですが、生きるという事は常にそういうもののような気がします。

人生とは大概、上手くいかないことばかり。時には信じられないようなひどい仕打ちを受けることもある。けれども、その不遇が人生における「願い」を生み、その「願い」がその人の人生を光らせる。「無念」があるからこそ、人間は「願い」を抱くことが出来るわけです。

そしてそれは「全てに意味がある」という言葉にも繋がります。

起きる事全てに「意味」がある、と考えれば、身の回りに起きる「不遇」も受け入れていくことが出来る。その「不遇」がやがて大きな意味を持って帰ってくるのだと信じることが出来るからです。

今、再び新たな「輝き」を追い求められるのは、あの日の「傷付き」があったから。

「0」を「1」にしたくて、足掻いた日々が「今」の「願い」や「気づき」を与えてくれている。

それを教えてくれたからこそ、千歌は空へと放たれた「0」の紙に「ありがとう」と告げるのかもしれません。

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感謝と同時に別れを告げるのは、もはや「気づき」を得た千歌にはこの「0」は必要ではなくなったから。「0」から「1」へ。そしてその「先」へ進む為のAqoursの最後の戦いが始まるのです。

 

■3年生

アキバドームへと向かう各々。

千歌と曜の二人がその先で梨子と出会う...というように、このタイミングでの出会い方はこれまでのストーリーを踏襲したもの。

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果南とダイヤが歩きだし、鞠莉と出会う。

それは「旧Aqours」の始まり方と同じ。

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「私が書いたことは現実になるんですわよ」

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砂浜に書かれた「Aqours」。それはダイヤにとっては「再結成」へと託した「願い」であり、確かに実現した「願い」でもあります。

ただしその「願いの効果」は有効期限のあるもの。

一度はバラバラになった3人が、ほんの半年だけ一緒になれただけ。

「またすぐにバラバラになってしまうのに」

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果南が言うように、この後3人にはバラバラになる運命が待ち構えています。

けれど鞠莉はそんな果南の言葉を否定します。

「空は繋がっている」

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それに付け足すようにダイヤが告げる「姿は見えなくても」という言葉。

これらは彼女達が一度は「バラバラ」になってしまったからこその言葉。

2期10話でも描かれた通り、ここでも「過去」が「意味のあるもの」として肯定されていきます。

一度「バラバラ」になったからこそ、「もう一度一緒になりたい」という願いが生まれ。

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「バラバラになった時間があった」からこそ、「離れても心は繋がっている」ということを信じることが出来る。

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「全てに意味がある」ことがここにも表現されているように思えます。

 

■1年生

一人で歩いている花丸に話しかける善子。そしてその後隠れていたルビィが姿を現す。これは3人の幼少時代からの出会いの順番の再現かもしれません。

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善子から花丸へと告げられるのは「契約」の話。

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善子にとってはリトルデーモンでもある二人。もしもバラバラになった時には、その「契約」も切れてしまうのでは?善子にとっては大事な「理解者」である二人。それ以上に親友である二人と別れる可能性があるのは「辛い」もの。

しかし花丸は「契約は永遠だ」と告げます。

バラバラになったとしても「契約」は切れない。それは善子が言うまでもなく花丸の中では「確定事項」なのです。

「未来」を愛する少女、花丸。

もちろん想像に過ぎませんが、その「未来への憧れ」の根底にあるのは、善子=ヨハネとの出会いなのかもしれません。

「本の虫」である花丸。

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「本」とは既に書かれたもの。即ち「過去」を示すものです。

そんな「過去」を愛する花丸に「未来=未確定のもの」を「信じる勇気」を与えたのは善子=ヨハネ

彼女が語る「自らの運命を自分自身で決めていく」姿勢に触れた瞬間に、花丸の中に芽生えた感情こそ「未来」へ憧れる彼女の原点であるように思えるのです。

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だからこそ花丸は善子=ヨハネの可能性を信じ、守り続けてもいる。

(常にわざわざ善子と呼んでヨハネと言い返させるのは、その”守り”の一環なのでしょう。)

そしてそんな善子との関係性があるからこそ、花丸は「未来」を信じさせる側にもなれるわけです。

無限の可能性を持ちながら、「未来」への一歩を踏み出せないルビィのために自ら率先して動こうとする。

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それは、「本来の花丸」には出来ない行動のはず。

けれども「未来」を信じる心があるからこそ花丸は行動する。

そしてその「行動」がルビィに「スクールアイドル」という「未来」を与えていく。

「スクールアイドル」の存在によって大きく動き出した1年生ズの運命。

しかし、そのうねりの背景には善子の存在がある気がするのです。

3人はそれ故に、強烈に結びついていて、その関係性の根本には善子がいる。だからこそ花丸は3人の「契約」は切れないのだと総括するのだと感じました。

1期13話では善子のなかの「ヨハネ」を救ってくれた「スクールアイドル」と、そこに招き入れてくれたことに対して、花丸とルビィへ感謝を告げた善子。

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今回は善子に向けて二人から「感謝」が告げられるのは、そんな事情があるからなのだと思えます。

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善子自身、自分が二人に与えている影響と、価値にどこまで気付いているのかはわかりません。
けれども、そんな「無意識のうち」に誰かを救う部分があるからこそ、善子という人は尊いのだとも思えるのです。触れた人に「救い」を与える存在。彼女が信じる「見えない力」は、こうして無意識のうちに親友二人に影響を与え、「救い」を与えているのです。そしてそれは善子=ヨハネにとっての「救い」でもあるのです。

 

■交じり合う一瞬のキセキ

走り出す2年生、続く1年生。最後に合流する3年生。

その動線には、これまでの物語のメタファーがあります。

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指摘されている方がいるように、これは1期13話とまるで同じ構成。

これまでの物語をダイジェスト化し、最後の楽曲へとつなげていくシーンになっています。

スクールアイドルは高校3年間だけに許される魔法。

けれど、仮に各学年3人の構成からなる9人組だとすれば、同じメンバーがスクールアイドルでいられる期間は1年だけ。

それは長い人生の中で考えれば、正しく一瞬交じり合う”刹那”に過ぎません。

けれどもその一瞬に、

終わった瞬間に過去になる「今」に、

全てを注ぐからこそ、その「今」は輝く。

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アキバドームを前に、歩道橋で一瞬だけ交錯する9人。

ライブが終われば彼女達はまたバラバラになっていく。けれどもこの瞬間重なった輝きには、この瞬間にしかない、二度とない眩いばかりの「輝き」と「価値」が込められています。

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アキバドームに重なり眩く光る太陽光が、彼女たちを照らしだす。その輝きこそ、彼女達が求め続けた「輝き」なのかもしれません。

 

■WATER BLUE NEW WORLD

「今は今で昨日と違うよ」

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「明日への途中じゃなく今は今だね」

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「この瞬間のことが」

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「重なっては消えてく」

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「心に刻むんだ WATER BLUE」

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今回の、そして2期で彼女達が得た「答え」が端的に示された歌詞。「WATER BLUE NEW WORLD」には様々な意図が込められているはずですので、この時点でその全貌を読み解くのは難しいかもしれません。ですので、今回はPVから感じたことだけ。

衣装の異なる3組。
様々な捉え方があると思いますが、個人的にはそれぞれのスクールアイドルの「捉え方」が象徴されているように思えます。

ダイヤ・ルビィ・千歌は「スクールアイドルとして道を作れる人」です。

Aqoursを生み出した張本人であり、再結成にも熱意を燃やしたダイヤ
スクールアイドルへの並々ならぬ愛情を持ち、その価値を誰よりも理解している人物です。

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姉と同じくスクールアイドルを愛するルビィ。元々は姉に遠慮してスクールアイドルになることを諦めていたほどに弱気だった彼女が、2期では同じく「スクールアイドルを諦めそう」になった理亞を引っ張り、新しいスクールアイドルとしての道を示して見せました。

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そしてもちろん千歌は自分の中に芽生えた「やりたい気持ち」や「願い」を「信じて」、それを「スクールアイドル」に託して突き進むことが出来るパイオニアです。そんな彼女が作り出した「新Aqours」が多くの仲間を救って見せました。

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曜・果南・善子は「スクールアイドルでありながら、自分自身を大切にしている人」

がスクールアイドルをやっているのは「千歌と同じことが出来るから」という理由で、彼女の中にはそれ以上の感情はありません。もちろん「スクールアイドル」への愛情はあるけれど、先ほどの3人のように今後も「スクールアイドル」として後身を導いていくというような存在にはなるつもりが無い。

確固たる「自分」を持ちながら、スクールアイドル”も”楽しんでいる。そんなスタンスのように思えます。

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果南も曜と似たイメージ。スクールアイドル自体へ熱意を燃やしているというよりも、鞠莉やダイヤと過ごせる時間としての「スクールアイドル」に意味を見出しているように思えます。

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「本当はせいせいしてるんだけどね。やっとこれで終わりなんだって」という千歌への返答はかなり衝撃的でした。

彼女にとっては「スクールアイドル」はやがて「終わる夢」で、自分の夢である「スキューバーダイビングの講師」とはまるで地続きではない。だからこそまったく別物として捉えている。実はこういったある種シニカルな視線で「スクールアイドル」を捉えているキャラクターは珍しく(無印ではことりが近いのかも??)自分にとっては割と衝撃的ではあったのですが、同時にこの作品の「深さ」と「豊かさ」を実感する部分にもなりました。そしてこの段においてようやく果南というキャラの魅力も見えてきたわけですが、これはまたどこか別に語る事といたしましょう。

そして善子。彼女は前二人よりは「スクールアイドル」によって救われた存在です。一度は辞めかけた「ヨハネ」を、Aqoursによって救い上げられたわけですから。けれども彼女はスクールアイドルと出会う以前から「ヨハネ」であり続けた。即ち「スクールアイドル」があろうが、無かろうが「ヨハネ」という存在は居続けたわけです。

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故に彼女も「スクールアイドル」の影響が少ない、確固たる「自分」をもった存在であると考えられます。

そして楽曲のメインとなる、花丸・梨子・鞠莉。

彼女達は「スクールアイドルによって救われた人」です。

千歌による「スクールアイドル」への誘いが、「図書館」以外の場所へ歩みを進める可能性をくれた、だからこそ千歌に「ありがとう」と感謝する花丸。

「未来」を愛し、望みながら、そこへと進む前に足踏みしてしまっていた彼女を、そのものずばり「未来」へと歩ませたスクールアイドルは、花丸にとっての「救い」でしょう。

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本来は「学校を統廃合にしてしまった理事長」としての汚名を受けるつもりだった自分に、「学校の名前を未来へと託していける可能性」と「その担い手」としての役割を与えてくれたAqours

また本来は終わってしまうはずだった幼馴染との関係を、救ってくれたのもAqours

2期10話・11話によって鞠莉は、Aqoursによって「救われた」人物です。

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そして先ほども触れたように、最も大切だった「音楽」と「ピアノ」への渇望を「スクールアイドル」によって蘇らせてもらった梨子。

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彼女にとって千歌たち、そしてAqoursとの出会いが、「復活」への「奇跡」であり「軌跡」でもありました。

このように衣装によって分かれているように見えるそれぞれの「Aqours」としての「在り方」。これはこれまで「心が一致すること」に重点を置いてきた「ラブライブ!」とは明らかに異なる視点。

3者3様それぞれの「在り方」で、「スクールアイドル」と向き合って、それぞれの「答え」と「充足」を得て行けば良い。ここからはそんな「サンシャイン!」ならではの「多様性」を認める「豊かさ」を感じ取ることが出来るのです。

「たどり着く方法は一つではなくても良い」し「様々なやり方・あり方」があって良いはず。

無数のスクールアイドルそれぞれの「夢」。やり方が異なるSaint snowの「夢」。

全てに「意味」も「価値」もあると語る。

あらゆる価値観もあり方も肯定する。

だからこそ、この12話を見て「救われた」と感じる方が多かったのではないかなと思います。全てに「意味」があって、全てが「許されている」。

ラブライブ!サンシャイン!!」という作品が持つ「深さ」の真骨頂がここにあるように思えます。

 

■青い羽根

花丸・梨子・鞠莉のスカートは、青い羽根へと変化していきます。

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白い羽根は「希望」を象徴するものであり、誰の傍にも常に舞っているもの。

反面それは気づいた人にしか見えないものでもあります。

これは酒井監督が「オフィシャルファンブック」で語っていた事。

3人にとってもそれは同じで、自分の周りにある「白い羽根」に彼女達は気づけなかった。
そんな彼女達が「羽根=希望」の存在に気付けたのは、Aqoursの存在があったから。

故に彼女達は風を起こして、羽根をAqoursの色へと変えていくのかなと感じました。

また、この羽根の色は「WATER BLUE」と表現されているわけですが、本来「WATER=水」とは「無色透明」なもの。

水の色を「青」だと認識するのは、我々人間だけです。

本来は存在しない概念を、人間の認識によって「意味のあるもの」へと変化させていく。

これも作中で何度も用いられたモチーフです。

「無を何も無いのではなく、無という状態がある」と考えるのも、

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「雨を嫌なものだと感じるのではなく、雨が無ければ虹がかからない」と考えるのも、

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「死にゆく流れ星に願いを託して、"死するもの"に"希望"という意味を与える」のも、

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全て人間だからこそ出来る「認識の変化」でもあります。

そしてそうやって人間は、「全てに意味」を与えていく。

そうやって「必然」を作り出していく。

世界は偶然に満ちているけど、そこに「必然」を意図的に生み出す。

「偶然」を「偶然」として受け入れるのではなく、意図的に「必然」としての意味を与え、自分の手の内に入れていく。

そうやって「偶然」と戦い続けることに、人間の生きる「価値」がある。

ラブライブ!サンシャイン!!は「神にあらがう人間の物語」なのだと2期1話でも考えましたが、「青い羽根」にもそんな「人が生み出す必然」と「その価値を信じた彼女達の物語」が集約されているのかも...と考えました。

 

■千歌の髪型 

毎度おなじみ「千歌の髪型に真剣」のコーナーですけども(どんなや)。

今回の「WATER BLUE NEW WORLD」での千歌の髪型も印象的でした。

これまで「願い」のクローバー、「勇気」のリボンのどちらかは衣装内でも髪に着けていた千歌。しかし今回は髪飾りは一切なし。まっさらな千歌そのものとして舞台に上がっていました。

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「自分そのもの」を認めることが出来た今、彼女には「お守り」はいらない。真っさらな自分そのものとして舞台に上がることが出来る。ここからはそんな千歌が得た「救い」を実感することが出来ました。

千歌ちゃん推しの皆様。もう大丈夫です。彼女は救われました。

 

ということで、なんとも残念なコーナーでこのマジメな記事を締めたいと思います。

ホントはもう少し触れる部分もあると思いますが、そのあたりは最終回が終わってからじっくり取り組もうと思います。

今回もクソ長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。

さて、2期のリアルタイム記事が書けるのも残り1回。

最後まで皆様と一緒に、彼女達の物語に「泣いたり、笑ったり」したいと思います。次回もよろしくお願いいたします。