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Love Live!Aftertalk

妄想をただ書き連ねる覚書。

「HAPPY PARTY TRAIN」について私が考えた二、三の事柄(という駄文)

ラブライブ!サンシャイン 楽曲 無駄話

おひさしぶりの「ラブライブ!サンシャイン!!」無駄話です。

今回は一旦「ラブライブ!」考察をお休みして、インプレッションをば。

と、いうのもAqoursの3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」(以下HPT)が発売され、なおかつこれが良曲だったから。

とはいえ今回はがっつり考察...というよりも「これはこうかもなぁ」みたいな、ぼんやりとした感想と言いますか、インプレッションとしてまとめておこうという趣旨ですので、どうか肩ひじ張らずにお読みいただければと思います。

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■果南にとっての「終わり」の季節。

PVの始まりはガランとした教室から。「祭りのあと」を思わせる教室で、果南はひとりぼんやりとしています。

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色づく山々、焼き芋を作る花丸、などの描写から季節は秋から冬への変わり目。と、なるとこの教室は「文化祭」の名残?という感じにも見えます。

春先の今リリースされたCDの舞台設定になぜ「秋」が選ばれたのか?というのは不思議な感じではあります。ただし「秋」に2期のスタートが予告されている以上、決して無関係とはいえないようにも思えますね。

ベランダから景色を眺める果南。その表情はどこか寂しげです。f:id:ishidamashii:20170409114043j:plain

3年生の果南にとって、「秋」は「次の進路」へと向かう季節。そしてそれは同時に「自分」と「Aqours」の「別れ」を意識せざるを得ない季節でもあります。

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場面は切り替わって三島駅のホーム。内浦へと戻る果南の胸に去来するのは「別れ」とそれに伴う変化への「恐れ」そして「寂しさ」です。

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(浦の星の教室にいたように見えた果南が、なぜ三島駅から電車に乗っているのか?に関してはこのPVからだけでは分かりかねます....。)

この一連の流れから、「終わり」という物が、このPV内で一つ重要なテーマとして設定されているように思えます。「別れ」やそれに伴い起きる「寂しさ」や「切なさ」をどのように「受け入れる」か。というのが一つ大きな「メインテーマ」なのかな?と。

 

■「豊後森機関庫」と「国鉄9600形蒸気機関車」の文脈

PV内で重要な舞台装置として登場する豊後森機関庫」国鉄9600形蒸気機関車

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これがどこにあるのか?というとなんと大分県

ラブライブ」とは縁もゆかりもないこの場所がなぜ選ばれたのか...というのは気になるところ。

「テーマが電車と決まった時点で、電車好きのスタッフにロケーション選定をしてもらったら、ここがピックアップされてすごく良かったから!」という身もふたもない理由かもしれませんが(笑)

とはいえ、当ブログはなんでもかんでも「こじつけて」考察するのが趣味のブログなので、ここの文脈もちょっと考察してみました。

そこで見つけたちょっと面白い符号は「日付」

豊後森機関庫は元々1934年に完成するも、1971年には役目を終えた存在になっていた場所。そこを2001年から地元有志の方々が保存を目的に署名活動を開始。1万人の署名を目標に活動を開始しましたが、結果的に目標を大きく超える22,437名分の署名を集め、無事2012年8月13日に国の登録有形文化財として登録されました。

豊後森機関庫 - Wikipedia

ここで気になるのはこの8月13日という日付。

奇しくも2010年の8月13日は、μ'sのファーストシングル「僕らのLIVE君とのLIFE」が夏コミで先行販売された日。その日付と同じなんですね。

僕らのLIVE 君とのLIFE」(ぼくらのライブ きみとのライフ)は、μ'sの楽曲。同グループ1枚目のシングルとして2010年8月13日コミックマーケット78で夏コミ限定版が先行発売 

僕らのLIVE 君とのLIFE - Wikipedia

あの「全く売れず」徳井家に「事務所が買ったCDが大量にあった」(3rdLIVEでの徳井青空MCより)ことでお馴染みの「コミケ先行版」が発売された日...。そんな日付と奇妙な一致を見せるわけです。(年号が違うのでロジックとしてはちょっと弱いんですけどねw)

ただしそんな「ぼららら」との関連性を知ると、「HPT」の帯コメント『新しいみんなで叶える物語』が、「ぼららら」の帯コメント『皆で叶える新しい物語』に「寄せて」作られている理由としてもしっくり来るんですよね。

※余談ですが。「みんなで叶える物語」をテーマにスタートした「プロジェクトラブライブ」にとって大事な記念日となったこの日に、「豊後森機関庫」保存を目標とした有志は「機関庫の登録有形文化財登録」という「物語」を「みんなで叶えた」わけで。これはこれでとても面白い一致ですよね。

 

更に「HAPPY PARTY TRAIN」のモデルそのものである国鉄9600型蒸気機関車に関しても、面白い日付ネタが。

実は改修費用の高さ故に解体される予定だったこの蒸気機関車は、譲渡される形で2015年6月12日豊後森機関庫に設置されました。

この2015年6月12日は、「劇場版ラブライブ!The School Idol Movie」公開の「前日」にあたる日でもあります。

ラブライブ!The School Idol Movie』(ラブライブ ザ・スクールアイドルムービー)は、サンライズ制作による日本アニメーション映画メディアミックスプロジェクト『ラブライブ!』の一作品。テレビアニメラブライブ!』の続編で、廃校寸前の母校を救うために結成された架空のスクールアイドルグループμ's(ミューズ)」の奮闘と成長を描いた物語の完結編である。2015年6月13日公開。

ラブライブ!The School Idol Movie - Wikipedia

「μ's」と「プロジェクトラブライブ」の一旦の「終わりを告げる物語=劇場版ラブライブ!」の公開前日に、「第2の生=始まり」を得た国鉄9600型蒸気機関車

μ'sにとっての「始まり」と「終わり」を象徴する日は、「豊後森機関庫」と「国鉄9600型蒸気機関車」にとっても大事な日付と不思議な近似性を持っていることが分かるわけです。

またこの文脈を理解すると「HPT」の最初の歌詞、「開いた花の香りから 受け取ったよ次の夢を さぁどこに行こうかな 跳ねるように行こうかな」という歌詞が、「劇場版ラブライブ!」のラストシーンに関連付けられているのがなんとなく理解できます。

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また、注目したいのは「豊後森機関庫」「国鉄9600型蒸気機関車」共に、現代では本来の役目を一旦「終えていた」というところ。それにも関わらず有志の手によって「新しい生」を与えられた。即ち二つにとっても、「本来の役割の終わり」と「新しい役割の始まり」、すなわち「死」と「生」が同居する場所になっているわけです。

今回の楽曲のテーマの一つは「終わり」であり、それをどのように「受け入れるか」ではないか?と先ほど書かせて頂きました。

とすればこれらの舞台装置が文脈として提示しているのは、「終わり」を「新しい始まり」として受け入れられないか?という「提案」なのかな?とも思えます。

 

■「終わり」と「始まり」

「終わり」を「新しい始まり」と捉えた楽曲を考えるとμ'sのファイナルシングル「MOMENT RING」を思い起こさせます。

「思い出だけじゃないからね 新しい夢が生まれてくると 僕たちは知ってるよ」

と彼女達が「最後」のシングルで語った通り、「終わり」は「始まり」のきっかけになるもの。

「終わる」ことは確かに寂しいことだけれど、そこから「新しい何か」が「始まる」ことを楽しんでほしい。

「HPT」はそんなμ'sの「最後のメッセージ」を反映されて作られた楽曲かもしれません。

 

■「電車」というメタファー

「電車」が何を象徴しているのか?というのを改めて解説するのは気恥ずかしいですが。一般的には「運命」を象徴するものとして起用されがちですね。

電車は一度乗ったら目的地まで「自分の意志」が反映されない乗り物です。自分で電車そのものの行先は変えられないし、スピードを速めたり、遅くしたりも出来ない。それは「抗えない運命」に似ています。

※電車を「運命」のメタファーとして多用する作家としてすぐ思い浮かぶのは「君の名は。」でお馴染み新海誠監督ですね。

「運命」をもっと広義のものとして見てみると、例えば「時間」や「時代」。あるいは「季節」もそこに含まれるように思えます。全てはただ流れていき、人には操作できない要素。それこそが「運命」です。

人はどうやってもある種の「運命」には逆らえないもの。とすればその「運命」とどのように付き合っていくか?というのが人生においては大切になってくるわけです。

そこで重要になるのが「視点の変化」。これは「劇場版ラブライブ」の考察でも触れた通り、「ラブライブ」を語る上では欠かせない重要な要素ですね。

「降り始めた雨」を「嫌だなぁ」とネガティブに受け止める穂乃果に「大丈夫にゃー!」と告げ、雨の中歌い踊ることで雨を「星空」へと変えた凛が象徴するように。

一見「ネガティブ」な要素も、自分自身の「捉え方」で「ポジティブ」に変えること。その重要性と意義を「ラブライブ」は何度も強調してきた作品です。だからこそ「HPT」でもその思想は受け継がれ、表現されていきます。

 

■「視点の変化」と「視覚の変化」

「HPT」の歌詞では「変化」することを「楽しむ」ことの重要性が歌われています。

歌詞内の「ポジティブ」な「視点の変化」は、ダイレクトに「視覚」へも影響します。この辺は実にMV(ミュージックビデオ)的な手法ですね。

例えばスタート時には「寂しげ」な「秋」の風景ですが...

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花丸の「ステキな旅に出よう 人生ってさ....たくさんの場所へ続いてる?ワクワクだらけさ!」という言葉をきっかけに

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秋の枯草は新緑へと変わります。

2番冒頭ではいきなり「冬景色」に。

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しかしそんな寒々しい景色も、「終わらない旅をしよう 人生ってば....ためいきもたまに出ちゃうよ ハラハラし放題!」という言葉が新緑へと変えていきます。

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「人生」という「決して楽しいだけではない」物を、自分自身の「ポジティブ」な「視点変化」で「楽しみ」へと変えていくことで、「寂しい景色」や「寒々しい景色」も「暖かな景色」へと変化させることができる...。

それは「運命」に関しても同じ。

一見「苦しかったり」「難しかったり」する、自分ではどうしようも出来ないような、それこそ「運命」と呼ぶしかできないような局面でも、自分自身の視点を「変化」させることで乗り切ることができる...というポジティブなメッセージ。

そんな「分かりやすいメッセージ」がこの「視覚変化」では表現されていますね。

また変化していく景色の中で、唯一「変わらない存在」として踊り続けるAqoursは、「Angelic Angel」におけるμ'sを思い出させます。

Angelic Angel」PVにおいて場面の転換に影響を受けず踊り続けるμ's。

彼女達が場面転換に影響を受けないのは「時代」や「時間」が変化しようとも「変わらないもの」=「希望」を象徴しているから。

「HPT」PV内のAqoursもまた同じような意図をもって機能しているように思えます。

そこからは「運命」に左右されるのではなく逆に「運命」を「乗りこなしてみれば?」という「ポジティブな視点変化」の提案を感じます。

その提案が「空を飛んでいく機関車」という表現に集約されているのではとも思えるのです。

 

■空飛ぶ「HAPPY PARTY TRAIN」

思い悩みながら電車に揺られる果南に手を差し伸べるのは、「子供時代の果南」です。この辺の解釈は難しいのですが...。

「劇場版ラブライブ」に影響を受けていることを鑑みれば、「子供時代」の「自分」は、「何事にもためらわず挑戦」し「全てを楽しめる」象徴と捉えるのが自然なのかもしれません。

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「劇場版ラブライブ」では、自分たちの「これから」に思い悩む穂乃果が幼少期のように「ためらわず」「全てを楽しむ」視点を取り戻すことで、再び「自分の決意の正しさ」を認めることができるようになる....という描写が為されました。

サンシャイン12話でも、「希望」や「勇気」を表現する存在として「穂乃果のような少女」を象徴的に登場させ、彼女の姿をAqours全員が見つめることで、「ためらわず自由に走る事」の大切さを理解しました。

このように「ラブライブ」の文脈において「子供」は「ためらわない」「自由」の「象徴」として使用されることが多いように思います。

従って自分の「これから」に思い悩む果南もまた「幼少期の自分」と「手をつなぐ」ことで「未来を恐れず」「ためらわず進むこと」の大切さを「取り戻した」のかな?とも思えます。

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「幼少期の自分」と「手をつなぐこと」で「未来」を「恐れず」「楽しめる」ようになった果南。これから起こる「未知」を「恐れる」のではなく「楽しむ」ことが出来るようになれば、「運命」さえも自分で「乗りこなせる」ようになるはずです。

故に「HAPPY PARTY TRAIN」は「機関車」でありながら、「自由」な「宇宙」へと飛び立っていきます。その下には線路はありません。

「楽しいこと」も「辛いこと」も、「起きる事全てを楽しみたい」。13話「サンシャイン!!」で千歌が語った通り、「起きる事を全て楽しむ」というのはAqoursが手にした自分たちの「スローガン」です。「HPT」もまた、その「スローガン」に倣って作られた楽曲なのではないかな?と思えるのです。

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■「変わらない」もの。

果南が恐れているものの一つは「変化していく人間関係」でしょうか。「卒業」して「次の進路」へと進めば自ずと元々の友人とは「疎遠」になっていきます。環境が変われば、それぞれ「一番大切なもの」は変わっていきますし、それによって価値観も変わっていく。それは仕方のないことです。ただ、仮に疎遠になってしまったとしても「仲が悪くなる」わけではない。必ず目に見えないところで「繋がっている」。それが「人間同士」の「繋がり」でもあります。

伊豆長岡駅に降り立った果南にドンピシャで「おかえり」と告げる千歌。「よくわかったね?」と問いかける果南に「なんとなくね」と笑顔で答えます。

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千歌の「おかえり」は、「離れていた時間」を「埋める」ためのキーアイテム。東京へと旅立っていた梨子も「同じ言葉」で迎え入れたように、いつだって「おかえり」が全ての「空白」を埋めていきます。

それはたとえ今後、何年・何十年「Aqoursのメンバーが揃うことがなくなる」としても変わらない儀式。「おかえり」があれば、いつだって「元の関係性に戻れる」ことを実感したからこそ、果南はホッとした笑顔を浮かべるのではないでしょうか。

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・・・というわけで「HPT」の個人的なインプレッションでした。

インプレッションなのに長すぎィィィ!

とはいえこれでもちょっと書き足りないくらいなので、また追加するかもしれませんw

相変わらず凄い情報量だこと。

また、これはあくまでも私個人の「感想」であって、正解ではございませんので、悪しからずご容赦願いますm(__)m

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