明けましておめでとうございます!
昨年は「ラブライブ!サンシャイン!!」ひいては「ラブライブシリーズ」という素晴らしい作品を通じて、多くの方と意見を交わすことが出来、非常に有意義(?)な一年となりました。
今年果たして「ラブライブ!サンシャイン!!」2期の放送があるのか...は今もって謎ではありますが...。
ひとまず「劇場版ラブライブ」の地上波初放送(しかもNHK)という快挙を以て「ラブライブ」の2017年もスタートしましたので、こちらのブログも変わらず継続していく所存でございます。
今年も変わらぬご贔屓を頂ければ幸いですm(__)m
・・・さて、本稿では、2017年のAqours1stライブその前に...ということで、
「ラブライブ!サンシャイン!!」1期(仮)の総括をしていこうかなと思います。
とはいえ、テーマを決めないと散漫になってしまうので、
①キャラクター編(アニメ準拠)各メンバー毎
②楽曲編
③物語編
と3つに分けてお送りできればなと思います。
本blogは「ラブライブ」の物語構造をこまっしゃくれた視点で、ねちっこく読み解く、小癪なブログですのでw これまで物語構造以外にはそれほど触れてきませんでした。
ですので、今回はいつもよりはライトな感覚で書いてみようかなと思っております。
今回からはその①ということで、各キャラクターに触れてみたいなと思います。
一人ずつなので、いつもよりは分量少な目ですが、その分更新頻度を上げられたらいいなぁと思っております。
■高海千歌
「全ての”普通星人”に捧ぐ=”平凡で崇高な挑戦者”」
「ラブライブ!」における「高坂穂乃果」枠としての活躍が期待された千歌。
しかし作品内での役割は、期待されたものとは少し違ったかもしれません。
もちろん、いい意味で。
ポジティブパワー全開でなりふり構わず突き進み、最終的には天候まで操作する、いわば「神的」な存在にまで上り詰めた穂乃果。
そんな穂乃果に比べれば、千歌は「普通の人」(そりゃだれだって穂乃果に比べりゃ普通でしょうが)。
端的に言えば、
穂乃果は熱い紅茶を一気に飲み干してしまいますが、千歌はかき氷を掻きこんだら、”頭がキンキン”してしまうのです。
その程度には「普通」な主人公。それが千歌です。
しかし、そんな「普通」な主人公である千歌が、「サンシャイン」の物語に「厚み」を与えたようにも思えます。
千歌が「スクールアイドル」を始めたのは「普通星人」になりたくなかったから。
「いつか年をとって、この街に住む大人と同じになる」のが嫌だった。
そんなこと、中高生なら誰しもが一度は考える「普通の悩み」です。
そんな「普通の悩み」から始めた「スクールアイドル活動」によって、様々な個性を持つ同年代の少女たちと出会い、彼女達の視点を共有し、共に悩む。
悩みながら相手を受け入れ、共に歩き出す。そして「仲間」になる。
スクールアイドル活動の中で、自分が「つまらない」と思いこんでいた「住んでいる街」や「人」の別の一面を見つけ、その価値を理解する。
「やりたいからやる」だけでは突き抜けられない壁にぶつかり、それでも苦笑いで誤魔化す。
けれども、「悔しくて」やっぱり泣いてしまう...。
全13話の物語を通して描かれる千歌の成長は、とても身近な物語です。
誰もが断片的に「経験したことのある物語」だったり、あるいは「体験してみたい」物語でもあるはず。
「サンシャイン」は「ラブライブ」に比べて、どこか「愛おしい」物語だなぁと感じることが多々ありました。
そんな「愛おしい」物語になり得たのは、千歌という「僕たちと感覚の近い人物」が主人公だったからなのでは、と思うのです。
「輝きたい」
そう願いながら「どうすれば輝けるのか」が分からなかった千歌。
そんな彼女が13話を通して見つけた「輝く」方法とは、「楽しむ」こと。
今までどんな習い事も趣味も長続きしなかった千歌が、「スクールアイドル」を「辞めない」のは「楽しい」から。
本当に、心の底から楽しめる「何か」を手に入れられれば、人は今いる場所で「輝く」ことが出来る。
「自分には取り立てて特徴が無いと思い悩んでいる人」に、千歌は常に寄り添い、励ましてくれる存在です。
だからこそ彼女は13話で「輝こう!」と、我々に呼びかけてくれるのです。